HTML 5.1 は、HTML5 の改訂版です。HTML5 は HTML と 5 をスペース無しで記述しますが、HTML 5.1 はスペース有りで記述することが多い様です。
2016年11月1日に初版が勧告され、2017年10月3日に 2nd Edition が勧告されています。
HTML5 と HTML 5.1 の差分は下記の文書に整理されています。
主に、下記の変更が行われています。
<picture> 要素が追加されました。
<picture> <source media="(min-width: 45em)" srcset="large.jpg"> <source media="(min-width: 32em)" srcset="med.jpg"> <img src="small.jpg" alt="The wolf runs through the snow."> </picture>
<img> と <source> に srcset と sizes 属性が追加されました。
<img src="normal.gif" srcset="small.jpg 460w, large.jpg 800w" sizes="(min-width:460px) 200px, 100vw">
<details> と <summary> 要素が追加されました。
<details> <summary>検索オプション</summary> <div><label><input type="checkbox" name="ch1">日本語サイトのみ</label></div> <div><label><input type="checkbox" name="ch2">セーフサーチ無効</label></div> </details>
<menu> と <menuitem> 要素が追加されました。
<div contextmenu="menu1">MENU</div> <menu type="context" id="menu1"> <menuitem onclick="location.href='http://www.yahoo.co.jp/'">Yahoo!</menuitem> <menuitem onclick="location.href='http://www.google.co.jp/'">Google</menuitem> </menu>
<a> や <link> 要素の rev 属性が復活しました。
<link href="chapter2.html" rel="next" rev="prev">
<script> と <style> 要素に nonce 属性が追加されました。
<script nonce="jHBg6G8JGxx8WE==">...</script>
<object> で usemap 属性が廃止されました。
× <object usemap="map1">...</object>
<label> で form 属性が廃止されました。
× <label form="form1">...</label>
<input type="range"> で multiple 属性が廃止されました。
× <input type="range" multiple>
<area> で hreflang と type 属性が廃止されました。
× <area hreflang="ja" type="text/html">
入れ子になった <section> の親要素と子要素双方が <h1> を持つことができなくなりました。
<section> <h1>...</h1> <section> <h1>...</h1> ← ここに h1 を用いることが禁止されました </section> </section>
セクションが階層化されていれば、<headr> や <footer> を入れ子で使用することが可能となりました。
<header> <section> <header>...</header> <section> <header>
<option>が 0個以上の空白文字のみからなる文字列を扱えるようになりました。
<option></option>
<input type="submit"> の value 属性が自動翻訳等によって翻訳可能属性となりました。
<input type="submit" value="This text can be translated">
<figcaption> を <figure> 中に記述する場合、一番先頭や最後でなくてもよくなりました。
<figure> <img src="..." alt="..."> <figcaption>...</figcaption> <p>...</p> </figure>
<time> で datetime 属性を指定しない場合は、日時を示すテキストのみを記述することになりました。
× <time><b>2017-11-11 23:27</b></time> ○ <time>2017-11-11 23:27</time>
ひとつの画像に対して同じ href 属性値を持つ <area> が複数ある場合、片方の alt 属性には空文字を指定できていましたが、HTML 5.1 では 1文字以上の文字を指定することが必須となりました。
<area shape="rect" coords="10,20,30,40" href="green.htm" alt="green"> <area shape="rect" coords="50,60,70,80" href="green.htm" alt="green">
<img> で width="0" を指定することが可能となりました。
<img src="./cgi/counter.cgi" alt="0" width="0">
<meta> の refresh で ; と url= を省略できるようになりました。
<meta http-equiv="refresh" content="5; url=login.htm"> <meta http-equiv="refresh" content="5 login.htm">