RealPlayer は、米国 RealNetworks が開発した、音声や動画などのマルチメディア再生ツールです。RealMedia というマルチメディア配信技術をベースとして開発されています。
RealPlayer では主に、下記のような形式のファイルを扱います。
形式 | 説明 |
---|---|
.ra | RealAudio。音声ファイル。 |
.rm | RealMedia。音声・動画両方を扱うことが可能なファイル。 |
.ram | RealAutio Meta File。コンテンツの再生方法を記述するテキスト形式のメタファイルです。RealAudio と言っていますが、動画(.rm)にも対応しています。 |
.rpm | RealPlayer プラグイン用のメタファイルだそうです。詳細未調査。 |
<a> で直接リンクします。リンクをクリックすると、RealPlayer が別ウィンドウで起動し、再生が始まります。RealPlayer の場合はこの形式の再生方法が多いようです。
<a href="xxx.ram">サンプル動画</a>
<embed> を用いて音声ファイルや動画ファイルを貼り付けます。音量、左右バランス、ループ回数などをページ作成者や閲覧者が制御することができます。
<embed src="xxx.ram" width=300 height=200 autostart="true">
<object> を用いるとさらに、再生するプラグインの種類やバージョンを指定することができます。
<!-- 音楽ファイルの場合 --> <object classid="clsid:CFCDAA03-8BE4-11CF-B84B-0020AFBBCCFA" height=150 width=200> <param name="SRC" value="xxx.ram"> <param name="AUTOSTART" value="TRUE"> </object> <!-- 動画ファイルの場合 --> <object classid="clsid:CFCDAA03-8BE4-11CF-B84B-0020AFBBCCFA" height=100 width=300> <param name="SRC" value="xxx.ram"> <param name="AUTOSTART" value="TRUE"> <param name="CONTROLS" value="ImageWindow"> </object>
<param> でいろいろなパラメータを指定することができます。
パラメータ | 説明 |
---|---|
SRC | コンテンツのアドレス(URL)を指定します。必須。 |
AUTOSTART | 自動再生を開始するかどうかを TRUE または FALSE で指定します。 |
NOLABELS | ラベル(タイトル、アーティスト、著作権)を表示しないようにします。 |
CONSOLE | 外部からの制御の際に用いるコンソール名、もしくは _master か _unique のいずれかを指定します。(詳細未調査) |
RESET | RealPlayer Control for ActiveX のプレイリストをリセットする。TRUE または FALSE を指定。(詳細未調査) |
AUTOGOTOURL | 自動的に URL にジャンプ。TRUE または FALSE を指定。 |
CONTROLS | 画面に表示されるコントロールの形式を、All, ControlPanel, InfoVolumePanel, InfoPanel, StatusPalnel, StatusBar, PlayButton, StopButton, VolumeSlider, PositionSlider, PositionField, StatusField, ImageWindow の中からひとつ以上指定します。複数指定時は空白を入れずにカンマ(,)で連結してください。 |
ストリーミング再生とは、コンテンツをダウンロードしながら再生することです。ダウンロードが完了する前に再生が始まるので、体感速度が向上します。xxx.ram ファイルはテキストファイルとして作成してサーバーにおいておきます。リンクをクリックするとブラウザはまず xxx.ram をダウンロードし、その中に記述されたファイルをストリーミング再生していきます。
<a href="xxx.ram">[再生]</a>
http://xxx.yyy.zzz/xxx.ra
xxx.ram ファイルに複数のコンテンツURLを記述しておくと、それらのファイルを連続再生します。
http://xxx.yyy.zzz/xxx.ra http://xxx.yyy.zzz/yyy.ra http://xxx.yyy.zzz/zzz.ra
下記のようにして、ボタンを押すなどの JavaScript イベントの延長で RealMedia コンテンツの再生を開始することができます。うまく最初にキャッシングさせることができれば、JavaScript によるゲームの効果音にも使用できそうです。
<object id="ID1" width=100 height=100 classid="clsid:CFCDAA03-8BE4-11cf-B84B-0020AFBBCCFA"> <param name="SRC" value="http://www.yyy.zzz/xxx.rpm"> <param name="CONSOLE" value="CON1"> <param name="CONTROLS" value="PlayButton"> <param name="AUTOSTART" value="false"> </object> <script> function func() { document.ID1.DoStop(); document.ID1.DoPlayPause(); } </script> <button onclick="func()">OK</button>