vim が読み込んでくれる .vimrc ファイルの一覧は下記で確認することができます。システムによっては .vimrc ではなく .virc だったりします。
$ vim --version : system vimrc file: "/etc/vimrc" user vimrc file: "$HOME/.vimrc" 2nd user vimrc file: "~/.vim/vimrc"
.vimrc ファイルの中ではコメントはダブルクォーテーション(")を用います。
set autoindent " オートインデントを有効にする
.vimrc には例えば下記のような設定を記述します。
syntax off " シンタックスハイライトオフ set autoindent " オートインデント set expandtab " インデントはTABではなくSPC set nohlsearch " 検索文字のハイライトをオフ hi MatchParen ctermbg=24 " 対応する括弧の色を変更
:number(:nu) : 現在カーソルがある行の行番号を表示する :# : :number と同じ := : 最終行の行番号を表示する :set number : 行の左に行番号を表示する :set nonumber : 行番号を表示しない
ビジュアルモードを利用して、文字単位、行単位、矩形形式の領域をビジュアルに選択することができます。ビジュアルモードで選択した領域に対して y
, d
, x
, c
でコピー、削除、カットすることができます。
v : 文字単位のビジュアルモードを開始 V : 行単位のビジュアルモードを開始 Ctrl-v : 矩形型のビジュアルモードを開始 ["x]y : (ビジュアルモードの選択領域を)コピーする (レジスタxに格納) ["x]d : (ビジュアルモードの選択領域を)削除する (レジスタxに格納) ["x]x : (ビジュアルモードの選択領域を)削除する (レジスタxに格納) ["x]c : (ビジュアルモードの選択領域を)カットする (レジスタxに格納) gv : 前回の選択範囲を再度選択
Ctrl-v
で矩形選択をしている時に I
や A
で矩形領域の先頭や末尾に同じ文字列を挿入することができます。この機能は、Vim が +visualextra
モードでコンパイルされている必要があります。モードは vim --version
で調べることができます。
Istring<Esc> : 矩形領域の各行の先頭に string を挿入する Astring<Esc> : 矩形領域の各行の末尾に string を挿入する
Ctrl-g : 現在のファイルに関する情報(ファイル名、行番号、ファイル行数など)を表示 g Ctrl-g : 現在の行に関する情報を表示 ga : カーソル位置の文字のASCIIコードを表示 g8 : カーソル位置の文字のUTF-8コードを表示
:pwd : カレントディレクトリを表示する :cd dir : カレントディレクトリを変更する :chdir(:chd) dir : カレントディレクトリを変更する
:set hlsearch : 検索文字をハイライト表示する :set nohlsearch : 検索文字をハイライト表示しない :nnoremap <ESC><ESC> :nohl<CR> : ESCを2回押したらハイライトを消す :hi Search ctermbg=237 : ハイライト時の色番号を指定
:DoMatchParen : 対応する括弧を強調表示する :NoMatchParen : 対応する括弧を強調表示しない
~/.vimrc に書く時は下記のようにします。
:let loaded_matchparen = 1
対応する括弧の色を変更したい時は下記を設定します。
:hi MatchParen ctermbg=blue guibg=lightblue
色名の他に色番号でも指定できます。色番号は下記で確認。
編集中にマシンがシャットダウンしてしまったなどの理由でせっかく編集した内容が消えてしまわないように、Vim
ではスワップファイルによるリカバリ機能を有しています。ファイル編集中は .filename.swp
という名前のスワップファイルが作成されます。Vim
が正常に終了するとスワップファイルは削除されます。Vim
起動時にスワップファイルが残っているとその旨の警告メッセージを表示します。Vim
を -r
オプション付きで起動するか、編集中に :recover
コマンドを実行するとスワップファイルの内容を復元することができます。
vim -r filename :recover
初心者のために通常のエディタと同じように、起動時から挿入モードで動作します。vim
を -y
オプション付きで起動するか、evim
コマンドがサポートされている場合は evim
コマンドを起動します。
vim -y file... evim file...
簡易モードの詳細については下記を参照してください。Ctrl-Q
で終了するはずですが、TeraTerm を経由した Ubuntu 上の Vim では Ctrl-Q
などが効かず、別ターミナルから kill
しないと終了できませんでした。
<F1> : ヘルプを表示 (<Help>でも可) K : カーソル位置にある単語を keywordprg で指定されたコマンド(Linuxの場合はデフォルトmanコマンド)で調べる
<Esc><Esc> : 入力中のコマンドや検索をキャンセル Ctrl-l : 画面を再描画 [N]gs : N秒間スリープする