とほほの韓国語入門
目次
概要
韓国語とハングル
韓国(한국/ハングッ)で使用される言語が、韓国語(한국말/ハングマル)で、韓国語で使用される文字がハングル(한글/ハングル)です。ハングルのハンには「偉大な」、グルには「文字」という意味があります。
子音・母音・パッチム
- ハングルの1文字は「子音」、「母音」、「パッチム」から構成されます。
- 子音は、日本の「あかさたな」に相当します。
- 母音は、日本の「あいうえお」に相当します。
- パッチムは、子音や、子音の組み合わせで構成されます。無いこともあります。
- 子音は、パッチムとして使用される時は読み方が異なるものもあります。
- 下の表は日本人が覚えやすいように、韓国で一般的に使用される並びとは変えています。
子音 |
ㅇ |
ㄱ g/k |
ㅅ s |
ㄷ d/t |
ㄴ n |
ㅎ h |
ㅁ m |
ㄹ r |
ㅈ j |
ㅊ ch |
ㅂ b/p |
ㅋ k |
ㅌ t |
ㅍ p |
ㄲ kk |
ㅆ ss |
ㄸ tt |
ㅉ jj |
ㅃ pp |
|
|
母音 |
ㅏ a |
ㅣ i |
ㅜ u |
ㅡ eu |
ㅓ eo |
ㅗ o |
ㅑ ya |
ㅠ yu |
ㅕ yeo |
ㅛ yo |
|
|
ㅢ ui |
ㅐ ae |
ㅔ e |
ㅒ yae |
ㅖ ye |
ㅚ oe |
ㅘ wa |
ㅟ wi |
ㅞ we |
ㅝ wo |
ㅙ wae |
|
パッチム |
ㄱ g |
ㄴ n |
ㄷ d |
ㄹ r |
ㅁ m |
ㅂ b |
ㅅ s |
ㅇ ng |
ㅈ j |
ㅊ ch |
ㅋ k |
ㅌ t |
ㅍ p |
ㅎ h |
ㄲ kk |
ㄳ ls |
ㄵ nj |
ㄶ nh |
ㄺ lg |
ㄻ lm |
ㄼ lb |
ㄽ ls |
ㄾ lt |
ㄿ lp |
ㅀ lh |
ㅄ ps |
ㅆ ss |
無 |
- 「한」は子音が「ㅎ」、母音が「ㅏ」、パッチムが「ㄴ」となります。
- これを上の表からローマ字に当てはめると「han」となり「ハン」と読みます。
- 「국」は子音が「ㄱ」、母音が「ㅜ」、パッチムが「ㄱ」となります。
- これをローマ字にあてはめると「gug」となり「グク」と読みます。「ク」はあまり発音されず「グッ」や「グ」と聞こえます。
- 「요」は子音が「ㅇ」で無声、母音が「ㅛ」で「yo」となります。
- 「리」は子音が「ㄹ」、母音が「ㅣ」で「ri」となります。
- 合わせると「한국요리」は「han-gug-yo-ri」となり「ハングヨリ」で「韓国料理」という意味になります。
例文
よく聞く韓国語の例文は次のようになります。
- 감사합니다 (gam-sa-hab-ni-da / カムサハムニダ / ありがとう)
- 안녕하세요 (an-nyeong-ha-se-yo / アンニョンハセヨ / こんにちわ)
ハングルと漢字の関係
韓国でも昔は漢字を使用していました。漢字にすると意味が推測できるものがあります。ハングル1文字が漢字1文字に相当します。
- 감사 / gam-sa / カムサ / 感謝
- 안녕 / an-nyeong / アンニョン / 安寧
- 가족 / ga-jog / カジョク / 家族
- 근하신년 / geun-ha-shin-nyeon / クンハシンニョン / 謹賀新年
発音
- 「g」は「k」のように読むことが多いです。(例: 감사 / gam-sa / カムサ / 感謝)
- 「d」は「t」のように読むことも多いです。(例: 대학 / dae-hag / テハク / 大学)
- 「b」は「p」のように読むことが多いです。(例: 받침 / bad-chim / パッチム / 終声)
- 韓国には「ざじずぜぞ」に相当する発音が無く、よく「じゃじぃじゅじぇじょ」と発音されます。
品詞
代名詞
|
基本 |
~は |
~を |
~が |
~の |
私(フォーマル) |
저 チョ |
저는(전) チョヌン(チョン) |
저를 チョレル |
제가 チェガ |
저의(제) チョエ(チェ) |
私たち(フォーマル) |
저희 チョヒ |
저희는(저흰) チョヒヌン(チョヒン) |
저희를(저흴) チョヒレル(チョヒル) |
저희가 チョヒガ |
저희의 チョヒエ |
私(フランク) |
나 ナ |
나는(난) ナヌン(ナン) |
나를(널) ナレル(ナル) |
내가 ネガ |
나의(내) ナエ(ネエ) |
私たち(フランク) |
우리 ウリ |
우리는(우린) ウリヌン(ウリン) |
우리를(우릴) ウリレル(ウリル) |
우리가 ウリガ |
우리의 ウリエ |
あなた |
당신 タンシン |
당신은 タンシヌン |
당신을 タンシネル |
당신이 タンシニイ |
당신의 タンシネ |
あなたたち |
당신들 タンシンデル |
당신들은 タンシンドゥレン |
당신들을 タンシンドゥレル |
당신들이 タンシンドゥリィ |
당신들의 タンシンドゥレェ |
君 |
너 ノ |
너는(넌) ノヌン(ノン) |
너를(널) ノレル(ノル) |
네가 ニガ ※1 |
너의(네,니) ノエ(ネエ,ニイ) |
君たち |
너희들 ノヒドゥェル |
너희들은(너흰) ノヒドゥレン(ノヒン) |
너희들을(너흴) ノヒドゥレル(ノイ) |
너희들이 ノイドゥリィ |
너희들의 ノイドゥレェ |
彼 |
그 ク |
그는 クネン |
그를 クレル |
그가 クガ |
그의 クエ |
彼たち |
그들 クドゥェル |
그들은 クドゥレン |
그들을 クドゥレル |
그들이 クドゥリィ |
그들의 クドゥレェ |
彼女 |
그녀 クニョ |
그녀는 クニョネン |
그녀를 クニョレル |
그녀가 クニョガ |
그녀의 クニョエ |
彼女たち |
그녀들 クニョドゥェル |
그녀들은 クニョデュレン |
그녀들을 クニョデュレル |
그녀들이 クニョデュリィ |
그녀들의 クニョデュレェ |
※1 「君の(네가/ニガ)」は通常だと「ネガ」と読みますが「私が(내가/ネガ)」と区別するため特別に「ニガ」と発音します。
動詞
動詞の原形は必ず 다(ダ/タ) で終わります。日本語の動詞が必ずウ段(u)で終わるのと似ています。
- 가다 (カダ / 行く)
- 오다 (オダ / 来る)
- 보다 (ポダ / 見る)
- 먹다 (モクタ / 食べる)
- 찾다 (チャッタ / 探す)
- 사다 (サダ / 買う)
- 듣다 (トゥッタ / 聞く)
- 놀다 (ノルダ / 遊ぶ)
- 자다 (チャダ / 寝る)
- 마시다 (マシダ / 飲む)
- 배우다 (ペウダ / 学ぶ)
- 말하다 (マラダ / 話す)
- 만들다 (マンドゥルダ / 作る)
名詞に「하다 (ハダ / する)」をつけて「~する」を表します。
- 사랑 (サラン / 愛) + 하다 (ハダ / する) = 사랑하다 (サランハダ / 愛する)
- 공부 (コンブ / 勉強) + 하다 (ハダ / する) = 공부하다 (コンブハダ / 勉強する)
動詞や形容詞のように活用する(変化する)言葉の場合、変わらない部分を 語幹 と呼びます。動詞の場合は最後の 다 (ダ) を取り除いたものが語幹になります。語幹の最後の文字によって下記に分類されます。
- 母音語幹:語幹の最後の文字がパッチムを持たないもの。가다(カダ/行く)、사다(サダ/買う)など。
- 子音語幹:語幹の最後の文字が ㄹ 以外のパッチムを持つもの。먹다(モクダ/食べる)など。
- ㄹ語幹:語幹の最後の文字が ㄹ のパッチムを持つもの。살다(サルダ/生きる)など。
助詞
よく使う助詞を下記に示します。
- 는 (ヌン / ~は(前単語がパッチム無し)) 나는 야마다 (ナヌン ヤマダ / 私は山田です)
- 은 (ウン / ~は(前単語がパッチム有り)) 이것은 펜 (イゴスウン ペン / これはペンです)
- 를 (ル / ~を(前単語がパッチム無し)) 과자를 사다 (カジャル サダ / 菓子を買う)
- 을 (ウル / ~を(前単語がパッチム有り)) 펜을 사다 (ペンウル サダ / ペンを買う)
- 가 (ガ / ~が(前単語がパッチム無し)) 내가 간다 (ネガ カンダ / 私が行く)
- 이 (イ / ~が(前単語がパッチム有り)) 당신이 간다 (タンシニ カンダ / あなたが行く)
- 의 (エ / ~の) 너의 이름 (ノエ イルム / 君の名前)
- 에게 (エゲ / ~に(人)) 너에게 줘 (ノエゲ ジュオ / 君にあげる)
- 에 (エ / ~に(人以外)) 책상에 넣다 (チェッサゲ ノンダ / 机に入れる)
- 한테 (ハンテ / ~に(에게の会話体)) 너한테 줘 (ノハンテ ジュォ / 君にあげる)
- 에게서 (エゲソ / ~から(人)) 친구에게서 (チングエゲソ / 友達から)
- 부터 (ブト / ~から(時間)) 아침부터 잠 (アチンプト ジャム / 朝から眠い)
- 한테서 (ハンテソ / ~から(에게서の会話体)) 너한테서 줘 (ノハンテソ ジュォ / 君にあげる)
文体
ハムニダ体
「ハムニダ体」というやや文語的な丁寧表現があります。「行く」を「行きます」と表現するような、日本の「ですます調」に相当します。動詞をハムニダ体にするルールは、動詞から 다(ダ) を取り除いた 語幹 によって異なります。
基本的な動詞である 하다 (ハダ/する) + 습니다 (スムニダ/します) が 합니다 (ハムニダ) となることから、ハムニダ体と呼ばれます。 結合する時に「ハダ-スムニダ」が「ハムニダ」のように 다 (ダ) や 스 (ス) を消すのは、日本で「行く (i-ku)」に「します (si-ma-su)」をつけると「行く-します(i-ku-si-ma-su)」から u や s を消して「行きます (i-ki-ma-su)」になるのと似てますね。
ヘヨ体
もう少し口語的な丁寧語(ですます調)として「ヘヨ体」があります。動詞最後の 다 (ダ) を消したあと、下記のルールに従い 아요 (アヨ) または 어요 (オヨ) または 여요 (ヨヨ) をつけます。また、その結果が読みづらい場合、読みやすさなどによって省略などの置換を行うことがあります。
- 語幹の母音が ㅏ、 ㅗ の場合: 아요 (アヨ) をつけます。
- 例:가다 (カダ / 行く):가 + 아요 → 가아요 (カアヨ) →(省略)→ 가요 (カヨ / 行くよ)
- 例:보다 (ポダ / 見る):보 + 아요 → 보아요 (ポアヨ) →(結合)→ 봐요 (パヨ / 見るよ)
- 語幹の母音が ㅏ、 ㅗ 以外の場合: 어요 (オヨ) をつけます。
- 例:먹다 (モクタ / 食べる): 먹 + 어요 → 먹어요 (モゴヨ / 食べるよ)
- 動詞が 하다 (ハダ/する) の場合(特別ルール):여요 (ヨヨ) をつけます。
- 하다 (ハダ / する): 하 + 여요 = 하여요 (ハヨヨ) →(特別ルール)→ 해요 (ヘヨ / するよ)
- 사랑하다 (サランハダ / 愛する):사랑 + 해요 (ヘヨ / します) → 사랑해요 (サランヘヨ / 愛してるよ)
基本的な動詞である 하다 (ハダ/する) が 해요 (ヘヨ) となることから、ヘヨ体と呼ばれます。「する」が特別ルールとなるのは、日本で「する」だけが「サ行変格活用」されるのと似てますね。文語的な「行くのだ」が口語的な「行くよ」になるのも日本語と似てます。
パンマル
「パンマル」は友達や目下に使うフランクな表現です。ただし、日本のタメ口よりも失礼になることもあり、いくら気を許す相手や家族であっても、決して目上や年上の人には用いません。韓国は日本よりも歳に敏感で、同級生は「友達(チング)」になれますが、ひとつ上は目上、ひとつ下は目上であって、チングにはなれないとも言います。パンマルの変換ルールは簡単で、ヘヨ体の最後の 요 消します。
- 가요 (カヨ / 行くよ) → 가 (カ / 行く)
- 먹어요 (ヘゴヨ / 食べるよ) → 먹어 (ヘゴ / 食べる)
- 사랑해요 (サランヘヨ / 愛してるよ) → 사랑해 (サランヘ / 愛してる)
ハンダ体
「ハンダ体」はパンマルよりフランクで独り言や、目上が目下に使ったり、大人が子供に使ったりします。日本語の「~するんだ」に似ているかもしれません。
- 母音語幹 (語幹の最後がパッチムを持たない)場合:語幹に ㄴ다(ンダ) をつけます。
- 例:가다 (カダ / 行く) → 간다 (カンダ / 行くんだ)
- 例:사랑하다 (サランハダ / 愛する) → 사랑한다 (サランハンダ / 愛してるんだ)
- 子音語幹 (語幹の最後が ㄹ 以外のパッチムで終わる)場合:語幹に 는다(ヌンダ) をつけます。
- 例:듣다 (トゥッタ / 聞く) → 듣는다 (トゥヌンダ / 聞くんだ)
- ㄹ語幹 (語幹の最後が ㄹパッチムで終わる)場合:語幹の ㄹ を取って ㄴ다(ンダ) をつけます。
- 例:만들다 (マンドゥルダ / 作る) → 만든다 (マンドゥンダ / 作るんだ)
文型
疑問形
ハムニダ体は 습니다 (スムニダ) が 습니다까? (スムニカ?) に、ㅂ니다 (ムニダ) が ㅂ니까? (ムニカ?) に変わります。
- 찾습니다 (チャッスムニダ / 探します) → 찾습니까? (チャッスムニカ? / 探しますか?)
- 놉니다 (ノムニダ / 遊びます) → 놉니까? (ノムニカ? / 遊びますか?)
- 갑니다 (カムニダ / 行きます) → 갑니까? (カムニカ? / 行きますか?)
- 사랑합니다 (サランハムニダ / 愛してます) → 사랑합니까? (サランハムニカ? / 愛してますか?)
ヘヨ体の場合は「?」をつけて語尾を上げるだけで疑問形になります。
- 가요 (カヨ / 行きます) → 가요? (カヨ? / 行きますか?)
- 봐요 (パヨ / 見ます) → 봐요? (パヨ? / 見ますか?)
- 먹어요 (モゴヨ / 食べます) → 먹어요? (モゴヨ? / 食べますか?)
- 해요 (ヘヨ / します) → 해요? (ヘヨ? / しますか?)
- 사랑해요 (サランヘヨ / 愛します) → 사랑해요? (サランヘヨ? / 愛しますか?)
パンマルの場合も「?」をつけて語尾を上げるだけの場合があります。
- 가 (カ / 行く) → 가? (カ? / 行く?)
- 먹어 (ヘゴ / 食う) → 먹어? (ヘゴ? / 食う?)
- 사랑해 (サランヘ / 愛しとる) ⇒ 사랑해? (サランヘ? / 愛しとる?)
パンマルでは 니(ニ) や 냐(ニャ) や 느냐(ヌニャ) をつけるパターンもあります。
- 가 (カ / 行く) → 가니? (カニ? / 行くの?)
- 가 (カ / 行く) → 가냐? (カニャ? / 行くの?)
- 가 (カ / 行く) → 가느냐? (カヌニャ? / 行くの?)
過去形
過去形は「ッ(ソ)」が入ります。
- 基本形:가다(カダ) → 갔다(カッタ / 行った)
- ハムニダ体:갑니다(カムニダ) → 갔습니다(カッスムニダ / 行きました)
- ヘヨ体:가요(カヨ) → 갔어요(カッソヨ / 行ったよ)
- パンマル:가(カ) → 갔어(カッソ / 行った)
ハムニダ体の場合、語幹の最後の母音が陽母音(ㅏ, ㅗ)の時は 語幹+았습니다(アッスムニダ)、陰母音(ㅏ, ㅗ 以外)の時は 語幹+었습니다(オッスムニダ) とします。
- 陽母音:갑니다(カムニダ / 行きます) → 갔습니다(カッスムニダ / 行きました)
- 陽母音:옵니다(オムニダ / 来ます) → 왔습니다(ワッスムニダ / 来ました)
- 陰母音:먹습니다(モクスムニダ / 食べます) → 먹었습니다(モゴッスムニダ / 食べました)
ヘヨ体の場合、語幹の最後の母音が陽母音(ㅏ, ㅗ)の時は 語幹+았어요(アッソヨ)、陰母音(ㅏ, ㅗ 以外)の時は 語幹+었어요(オッソヨ) とします。
- 陽母音:가요(カヨ / 行くよ) → 갔어요(カッソヨ / 行ったよ)
- 陰母音:먹어요(モゴヨ / 食べるよ) → 먹었어요(モゴッソヨ / 食べたよ)
ヘヨ体の過去形でも、過去の動作が今も継続している場合は上記の通りですが、「先週海へ行ったよ」のように今はその状態が継続していない場合 (過去完了のような場合) は、았었요(アッソッソヨ) や 었었요(オッソッソヨ) を用いることがあります。
- 陽母音:가요(カヨ / 行くよ) → 갔었어요(カッソッソヨ / 行ったよ)
パンマルの場合はヘヨ体の過去形から 요(ヨ) を取り除きます。
- 陽母音:갔어요(カッソヨ / 行ったよ) → 갔어(カッソ / 行った)
未来系
韓国語の未来形にはいくつかの種類があります。
① 予定計画:客観的(他人の)推測:「出社するつもりだ」のような予定計画を示したり、「(TVで言っていたので)雨が降りそうだ」など第三者による推測を示す場合、語幹に下記を加えます。
- 基本形:ㄹ 것이다(ル コシダ) (省略形:ㄹ 거다(ル ゴダ))
- ハムニダ体:ㄹ 것입니다(ルコムニダ) (省略形:ㄹ 겁니다(ル ゴニダ))
- ヘヨ体:ㄹ 것이에요(ルゴエヨ) (省略形:ㄹ 거예요(ル ゴエヨ))
- パンマル:ㄹ 것이에(ルゴエ) (省略形:ㄹ 거예(ル ゴエ))
② 意思計画・主観的(自分の)推測「合格するつもりだ」などの強い意思計画を示したり、「(雲行きを見ていたら)雨が降りそうだ」など主観的推測を示す場合、語幹に下記を加えます。
- 基本形:겠다(ゲッタ)
- ハムニダ体:겠습니다(ゲッスムニダ)
- ヘヨ体:겠어요(ゲッソヨ)
- パンマル:겠어(ゲッソ)
③ 約束計画:「明日行きます」「電話します」など相手に対して約束を示す場合、語幹に下記を加えます。
- 基本形:ㄹ 게다(ルケダ)
- ハムニダ体:(なし)
- ヘヨ体:ㄹ게요(ルゲヨ)
- パンマル:ㄹ게(ル ゲ)
上記の ㄹ に関しては、語幹末尾により下記の様につき方が変わります。
- パッチを持たない場合、ㄹ 거예요 をつけます。
가다 (カダ/行く) → 갈 거예요 (カルコエヨ/行くよ)
- パッチムを持つ場合、ㄹ の代わりに 을 をつけます。
먹다 (モクタ/食べる) → 먹을 거예요 (モゲゴエヨ/食べるよ)
- ㄹ パッチムの場合、ㄹ や 을 を省略します。
놀다 (ノルダ/遊ぶ) → 놀 거예요 (ノルゴエヨ/遊ぶよ)
- ㄷ パッチムの場合、ㄷ を ㄹ に変えて 거예요 をつけます。
듣다 (トゥッタ/聞く) → 들 거예요 (トゥッゴエヨ/聞くよ)
- ㅂ パッチムの場合、ㅂ をとって 울 거예요 をつけます。
춥다 (チュプタ/寒い) → 추울 거예요 (チュゥッコエヨ/寒そうだ)
現在進行形
以降、ちょっと説明を端折りますが、現在進行形は「ゴイッ(ソ)」が入ります。
- 基本形:가다(カダ/行く) → 가고 있다(カゴイッタ/行っている)
- ハムニダ体:갑니다(カムニダ/行きます) → 가고있습니다(カゴイッスムニダ/行っています)
- ヘヨ体:가요(カヨ/行くよ) → 가고있어요(カゴイッソヨ/行ってるよ)
- パンマル:가(カ/行く) → 가고있어(カゴイッソ/行ってる)
過去進行形
過去進行形は、「ゴイッソッ(ソ)」が入ります。
- 基本形:가다(カダ/行く) → 가고있었다(カゴイッソッタ/行っていた)
- ハムニダ体:갑니다(カムニダ/行きます) → 가고있었습니다(カゴイッソスムニダ/行っていました)
- ヘヨ体:가요(カヨ/行くよ) → 가고있었어요(カゴイッソッソヨ/行ってたよ)
- パンマル:가(カ/行く) → 가고 있었어(カゴイッソッソ/行ってた)
否定形は 안(アン) をつけます。
- 基本形:가다(カダ/行く) → 안 가다(アンカダ/行かない)
- ハムニダ体:갑니다(カムニダ/行きます) → 안 갑니다(アンカムニダ/行きません)
- ヘヨ体:가요(カヨ/行くよ) → 안 가요(アンガヨ/行かないよ)
- パンマル:가(カ/行く) → 안 가(アンガ/行かん)
すこし丁寧に지 않다(チアンダ)をつけるパターンもあります。
- 基本形:가다(カダ/行く) → 가지 않다(カジアンダ/行かない)
- ハムニダ体:갑니다(カムニダ/行きます) → 가지 않습니다(カジアンスムニダ/行きません)
- ヘヨ体:가요(カヨ/行くよ) → 가지 않아요(カジアナヨ/行かないよ)
連体形
「行く時」や「行く人」などの用法です。現在連体形は語幹に 는(ヌン) をつけます。過去連体形は ㄴ(ン) や 은(ウン) をつけます。未来連帯形は ㄹ(ル) や 을(エル) をつけます。
- 現在系:가다(カダ/行く) → 가는(カヌン/行く(人))
- 過去形:가다(カダ/行く) → 간(カン/行った(人))
- 未来形:가다(カダ/行く) → 갈(カル/行く(人))
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初版:2020年2月16日 最終更新:2024年8月4日
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