とほほの韓国語入門

目次

概要

韓国語とハングル

韓国(한국/ハングッ)で使用される言語が、韓国語(한국말/ハングマル)で、韓国語で使用される文字がハングル(한글/ハングル)です。ハングルのハンには「偉大な」、グルには「文字」という意味があります。

子音・母音・パッチム

子音

 

g/k

s

d/t

n

h

m

r

j

ch

b/p

k

t

p

kk

ss

tt

jj

pp
母音

a

i

u

eu

eo

o

ya

yu

yeo

yo

ui

ae

e

yae

ye

oe

wa

wi

we

wo

wae
パッチム

g

n

d

r

m

b

s

ng

j

ch

k

t

p

h

kk

ls

nj

nh

lg

lm

lb

ls

lt

lp

lh

ps

ss

例文

よく聞く韓国語の例文は次のようになります。

ハングルと漢字の関係

韓国でも昔は漢字を使用していました。漢字にすると意味が推測できるものがあります。ハングル1文字が漢字1文字に相当します。

発音

品詞

代名詞

基本 ~は ~を ~が ~の
私(フォーマル)
チョ
저는()
チョヌン(チョン)
저를
チョレ
제가
チェガ
저의()
チョエ(チェ)
私たち(フォーマル) 저희
チョヒ
저희는(저흰)
チョヒヌン(チョヒン)
저희를(저흴)
チョヒレ(チョヒ)
저희가
チョヒガ
저희의
チョヒエ
私(フランク)
나는()
ナヌン(ナン)
나를()
ナレ(ナ)
내가
ネガ
나의(내)
ナエ(ネ)
私たち(フランク) 우리
ウリ
우리는(우린)
ウリヌン(ウリン)
우리를(우릴)
ウリレ(ウリ)
우리가
ウリガ
우리의
ウリエ
あなた 당신
タンシン
당신은
タンシヌン
당신을
タンシネ
당신이
タンシニ
당신의
タンシネ
あなたたち 당신들
タンシンデル
당신들은
タンシンドゥレン
당신들을
タンシンドゥレ
당신들이
タンシンドゥリィ
당신들의
タンシンドゥレェ
너는()
ノヌン(ノン)
너를()
ノレ(ノ)
네가
ニガ ※1
너의(,)
ノエ(ネ,ニ)
君たち 너희들
ノヒドゥェ
너희들은(너흰)
ノヒドゥレン(ノヒン)
너희들을(너흴)
ノヒドゥレ(ノイ)
너희들이
ノイドゥリィ
너희들의
ノイドゥレェ
그는
クネン
그를
クレ
그가
クガ
그의
クエ
彼たち 그들
クドゥェ
그들은
クドゥレン
그들을
クドゥレ
그들이
クドゥリィ
그들의
クドゥレェ
彼女 그녀
クニョ
그녀는
クニョネン
그녀를
クニョレ
그녀가
クニョガ
그녀의
クニョエ
彼女たち 그녀들
クニョドゥェ
그녀들은
クニョデュレン
그녀들을
クニョデュレ
그녀들이
クニョデュリィ
그녀들의
クニョデュレェ

※1 「君の(네가/ニガ)」は通常だと「ネガ」と読みますが「私が(내가/ネガ)」と区別するため特別に「ニガ」と発音します。

動詞

動詞の原形は必ず (ダ/タ) で終わります。日本語の動詞が必ずウ段(u)で終わるのと似ています。

名詞に「하다 (ハダ / する)」をつけて「~する」を表します。

動詞や形容詞のように活用する(変化する)言葉の場合、変わらない部分を 語幹 と呼びます。動詞の場合は最後の (ダ) を取り除いたものが語幹になります。語幹の最後の文字によって下記に分類されます。

助詞

よく使う助詞を下記に示します。

文体

ハムニダ体

ハムニダ体」というやや文語的な丁寧表現があります。「行く」を「行きます」と表現するような、日本の「ですます調」に相当します。動詞をハムニダ体にするルールは、動詞から (ダ) を取り除いた 語幹 によって異なります。

基本的な動詞である 하다 (ハダ/する) + 습니다 (スムニダ/します) が 합니다 (ハムニダ) となることから、ハムニダ体と呼ばれます。 結合する時に「ハダ-スムニダ」が「ハムニダ」のように (ダ) や (ス) を消すのは、日本で「行く (i-ku)」に「します (si-ma-su)」をつけると「行く-します(i-ku-si-ma-su)」から u や s を消して「行きます (i-ki-ma-su)」になるのと似てますね。

ヘヨ体

もう少し口語的な丁寧語(ですます調)として「ヘヨ体」があります。動詞最後の (ダ) を消したあと、下記のルールに従い 아요 (アヨ) または 어요 (オヨ) または 여요 (ヨヨ) をつけます。また、その結果が読みづらい場合、読みやすさなどによって省略などの置換を行うことがあります。

基本的な動詞である 하다 (ハダ/する) が 해요 (ヘヨ) となることから、ヘヨ体と呼ばれます。「する」が特別ルールとなるのは、日本で「する」だけが「サ行変格活用」されるのと似てますね。文語的な「行くのだ」が口語的な「行くよ」になるのも日本語と似てます。

パンマル

パンマル」は友達や目下に使うフランクな表現です。ただし、日本のタメ口よりも失礼になることもあり、いくら気を許す相手や家族であっても、決して目上や年上の人には用いません。韓国は日本よりも歳に敏感で、同級生は「友達(チング)」になれますが、ひとつ上は目上、ひとつ下は目上であって、チングにはなれないとも言います。パンマルの変換ルールは簡単で、ヘヨ体の最後の 消します。

ハンダ体

ハンダ体」はパンマルよりフランクで独り言や、目上が目下に使ったり、大人が子供に使ったりします。日本語の「~するんだ」に似ているかもしれません。

文型

疑問形

ハムニダ体は 습니다 (スムニダ) が 습니다까? (スムニカ?) に、ㅂ니다 (ムニダ) が ㅂ니까? (ムニカ?) に変わります。

ヘヨ体の場合は「?」をつけて語尾を上げるだけで疑問形になります。

パンマルの場合も「?」をつけて語尾を上げるだけの場合があります。

パンマルでは (ニ) や (ニャ) や 느냐(ヌニャ) をつけるパターンもあります。

過去形

過去形は「ッ(ソ)」が入ります。

ハムニダ体の場合、語幹の最後の母音が陽母音(, )の時は 語幹+았습니다(アッスムニダ)、陰母音(, 以外)の時は 語幹+었습니다(オッスムニダ) とします。

ヘヨ体の場合、語幹の最後の母音が陽母音(, )の時は 語幹+았어요(アッソヨ)、陰母音(, 以外)の時は 語幹+었어요(オッソヨ) とします。

ヘヨ体の過去形でも、過去の動作が今も継続している場合は上記の通りですが、「先週海へ行ったよ」のように今はその状態が継続していない場合 (過去完了のような場合) は、았었요(アッソッソヨ) や 었었요(オッソッソヨ) を用いることがあります。

パンマルの場合はヘヨ体の過去形から (ヨ) を取り除きます。

未来系

韓国語の未来形にはいくつかの種類があります。

① 予定計画:客観的(他人の)推測:「出社するつもりだ」のような予定計画を示したり、「(TVで言っていたので)雨が降りそうだ」など第三者による推測を示す場合、語幹に下記を加えます。

② 意思計画・主観的(自分の)推測「合格するつもりだ」などの強い意思計画を示したり、「(雲行きを見ていたら)雨が降りそうだ」など主観的推測を示す場合、語幹に下記を加えます。

③ 約束計画:「明日行きます」「電話します」など相手に対して約束を示す場合、語幹に下記を加えます。

上記の に関しては、語幹末尾により下記の様につき方が変わります。

現在進行形

以降、ちょっと説明を端折りますが、現在進行形は「ゴイッ(ソ)」が入ります。

過去進行形

過去進行形は、「ゴイッソッ(ソ)」が入ります。

否定形

否定形は (アン) をつけます。

すこし丁寧に지 않다(チアンダ)をつけるパターンもあります。

連体形

「行く時」や「行く人」などの用法です。現在連体形は語幹に (ヌン) をつけます。過去連体形は (ン) や (ウン) をつけます。未来連帯形は (ル) や (エ) をつけます。