アメリカ独立記念日と同じ日に生まれたロニー(トム・クルーズ)。敬虔な家庭で、自由の国アメリカを愛する青年に育った彼は、疑うことなく祖国のために海兵隊に志願し、ベトナムに派遣された。しかし、理想に燃えていたロニーが戦場で見たものは、想像もしなかった悲劇的な世界だった。瀕死の状況から生還した彼は不屈の精神でリハビリに励むが、現実は厳しかった。戦況は長引き、泥沼化したベトナム戦争は、やがて、人々から非難されるようになる。心も体も傷つき、戦場での罪の意識にさいなまれるロニーは、やがてひとつの決意をした・・・。
アメリカが歩んできた歴史のひとつが、ロニーを通して見られます。7月4日独立記念日・・・アメリカが信じて疑わなかった自由のための闘い、その後経たいくつかの戦争。それが根底から覆った悲劇。ベトナム戦争が持つ意味が、7月4日という象徴的な日に生まれたロニーを主人公にすることでより浮かび上がってきます。・・・うーん、ストーリーは申し分無いし、トム・クルーズは男前。またしても、ヒーローがくじけてめげて再び立ち上がる「トップガン」パターンのトム・クルーズです。でもでも、あのニコラス・ケイジのようなズラ頭と付け髭にとほほママの目はくぎ付け。ああ、気になるぅ。ロニーの父親役はレイモンド・J・バリーかなぁ?オリバー・ストーン監督作品。原題:BORN ON THE FOURTH OF JULY。