ティム・ロス
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ティム・ロス:Tim Roth
- 海の上のピアニスト(’99)
- 古楽器屋に愛用のトランペットを売りにきた男が吹いた曲、それは古楽器屋の片隅にあったひび割れた無名のレコードの曲と同じだった。興味を持った古楽器屋の主人は、トランペットを持ちこんだ男に話を聞いた。それは1900という名の、船を一度も下りたことのない天才ピアニストの物語だった。
名作『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。ティム・ロス演じる1900が弾く曲の数々は十分楽しめます。演奏は吹き替えているのだろうけれど、それを感じさせない見事な演技。ストーリーテラーとなる男マックスにプルート・テーラー・ヴィンス。音楽で楽しめる映画です。原題:THE LEGEND OF 1900。
- ライアー(’97)
- 娼婦エリザベス(レネー・ゼルウィガー)が惨殺された。重要参考人として浮かび上がった男は大富豪の息子ウェイランド(ティム・ロス)。嘘発見器も通用しない頭脳明晰なこの男は、捜査員のプラクストン(クリス・ペン)とケネソウ(マイケル・ルーカー)を手玉にとって、逆に彼らの私生活を暴いてみせる。ウェイランドの回想を思わせるシーンでは、どこまでがホントでどこまでが妄想?というトリッキーな映像が使われてるし。最後の最後まで、ウェイランドが一枚うわて。原題:Deceiver(別名がLIARなのかな)。
- 世界中がアイ・ラブ・ユー(’96)
- 作家のジョー(ウッディー・アレン)はNY出身でパリに住むバツイチの作家。別れた妻スティフ(ゴールディ・ホーン)の再婚相手ボブ(アラン・アルダ)とは友人で、家族ぐるみで付き合っている。今もなおスティフを愛しているジョー。娘DJは、そんな父ジョーをなぐさめようと、美しい人妻ヴォン(ジュリア・ロバーツ)を口説くよう持ち掛けた・・・。
ティム・ロスはDJの姉スカイラー(ドリュー・バリモア)に言い寄る仮釈放中の男チャールズ・フェリーを演じています。原題:Everyone says I love you。
- パルプ・フィクション(’94)
- 強盗をはたらくパンプキンとハニーバニー(ティム・ロス/アマンダ・プラマー)、マフィアのマーセルス(ビング・ライムス)に仕える殺し屋ビンセントとジュールス(ジョン・トラボルタ/サミュエル・L・ジャクソン)、八百長ボクサーブッチ(ブルース・ウィリス)、という3つのお話が見事に交錯。このほか掃除屋ウルフ(ハーベイ・カイテル)、クーンツ大尉(クリストファー・ウォーケン)などなど、豪華なキャストと見事な演技を堪能できます。トラボルタの投げキッスは渋いし、ハーベイ・カイテルは大人だし、聖書の一節を能書きにする殺し屋サミュエル・L・ジャクソンが神の奇跡に目覚めちゃうのもすごい。一番笑えたのはブッチがらみのお話かな。ほかにも随所でかもしだされるコミカルな雰囲気・・・面白い!!効果的な音楽も堪能できます。クエンティン・タランティーノ監督作品。彼はジミー役でまたまた役者としても登場。製作総指揮にダニー・デビートの名前が・・・なるほど、面白いはずです。原題:PULP FICTION。
- レザボアドッグズ(’91)
- 箱単位のカット済みダイヤを宝石店から盗もうとした男達のストーリー。Mr.ホワイト(ハーベイ・カイテル)、Mr.オレンジ(ティム・ロス)、Mr.ピンク(スティーブ・ブシェーミ)、Mr.ブロンド(マイケル・マドセン)、Mr.ブルー(エディー・バンカー)ら6人の男たち。名前だけ見ると特撮ヒーローみたいね。『仁義なき戦い』が大好きというタランティーノが描いた作品。彼自身もMr.ブラウンとして登場しています。原題:RESERVOIR DOGS。
- コックと泥棒その妻と愛人(’89)
- 泥棒が、子分達と妻を連れて毎日食事に来るレストラン。彼は子分に「忠誠心」を説くけれど、知性も品位もない暴力的な男だった。愛に飢える妻は、レストランにやってくる物静かな男と恋に落ちてしまう。コックの手配で逢瀬を重ねる二人だったが、楽園は長くは続かなかった・・・。
フランス料理店を舞台に繰り広げられる人間の欲望。色彩の映像効果と音楽、ゴルチェの衣装・・・バロック調の美しい映像とは裏腹の暴力と醜さ。そしてラストシーンの衝撃。とんでもないシーンも芸術や絵画のようにしてしまった腕前に感嘆です。泥棒の子分にティム・ロス。無口だけど存在感があり、目を引きます。おススメだけど、好き嫌いの分かれる作品かも。原題:THE COOK,THE THIEF,HIS WIFE & HER LOVER。