メディア王パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)の魂を迎えに来た死神が人間に興味を持ち、青年のからだを奪って人間に成りすまし、束の間の休日を過ごすというお話。家族愛・企業買収のやりとり・恋、と内容は盛りだくさん。
とほほママお気に入りのさわやかなアメリカ人青年(ブラッド・ピット2役)は登場後あっという間に消されてしまいました。グスン。もっと見ていたいのに。
・・・あとには恋するオコチャマでピーナッツバターマンになってしまった死神ジョーブラック(ピット君)が。脇を固める役者サンたちが素晴らしい。特にホプキンスの存在感は見事です。平行するストーリーもよく出来ています。とにかくエピソードがテンコ盛り。「DEATH & TAXES」の伏線も笑わせてくれました。パリッシュから人生と愛について学んだ死神ジョーブラックが、愛する者のために何が一番か選択するラストシーンは切ないです。立ち姿の美しいピット君を3時間存分に堪能できます。原作は’20年代の戯曲で「明日なき抱擁(’34)」という題で映画化されました。それを元に現代風に練り直してリメイクした作品。原題:Meet Joe Black。
セブンイヤーズ・イン・チベット(’97)
登山中第二次大戦が勃発。捕虜収容所から逃走してチベットのむらに逃げ込み、若きダライ・ラマの家庭教師になったオーストリア人登山家ハインリッヒ・ハラーの自伝が原作。自己中心的だったハラー(ピット君)がダライ・ラマと交流するうちに自分自身を見詰め直していく過程がみどころ。ダライ・ラマ少年とピット君とってもイイ演技。人間的に成長したハラーが、7年間ほったらかしだった妻子と向き合おうとする場面は切ないです。素直な演技のピット君が見られるおススメの一作。「黄色い髪だ」とラマ少年がいうピット様の見事な金髪も堪能!中国のチベット弾圧というストーリーの政治的背景と、撮影当時のアメリカと中国の政治的緊張から、制作にまつわるトラブルがさわがれた作品。原題:Seven Years in Tibet。
主人公リック(ピット君)は日光に当たると3日で死んでしまうという難病の青年。どんな光にも当たれないので、全身黒ずくめで顔にも特注マスク。そんな彼が村の仮装祭りの日に恋をして、マスクを外す事を決意するのです。ピット君の肌は特殊メイク。父親役のガイ・ボイドはさすがの貫禄で優しく強い父親役を演じています。リックの背負った宿命と、この作品自身がたどった運命を思うと、なんだか悲しくてくやしいとほほママ。’87~88年に旧ユーゴで撮影されたのに、完成間際に紛争に巻き込まれ、フィルムは行方不明に。製作者の執念のフィルム探しの結果5年かけてようやく回収され、再編集されたいわく付きの作品。10年を経てようやく日の目を見た幻のピット君初主演映画。伏線がいっぱい残されているので、当時の編集で見てみたかった・・・。そんなわけで、他の人が何といおうと、わたしはこの映画にとっても思い入れがあるの。
原題:The Dark Side of the Sun。
長男は真面目、次男は風来坊、三男は理想家、という3兄弟と、三男の恋人が織り成す心の葛藤を描いた作品。異国を放浪する次男坊(ピット君)が、女性に囲まれてるシーンは、こっぱずかしくて直視できない色っぽさ。自然を愛する情熱家の次男坊トリスタンが秘めた思いは何だったのでしょう。この映画は日本でもブームになって、北海道を舞台にした似たような日本版のTVドラマまで作られました。ドラマもしっかり見てしまった私・・・。三男を演じているのが『E.T』のヘンリー・トーマス君と知り、時の流れを感じたとほほママでした。原題:Legends of the Fall。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(’94)
ヴァンパイアになって200年の想いを語るピット君。とほほママがお気に入りの「人間」のピット様はまたしてもあっという間にヴァンパイアに・・・。シクシク。しかし豪華なキャストと豪華な衣装と新世界から来た美しいバンパイア達に、思わず耽美のため息。人間の心を持ちあわせ、吸血鬼となった苦悩と悲しさを背負ったルイをピット君が好演しています。出演が決まっていたリバー・フェニックス急逝のため『トゥルーロマンス』のクリスチャン・スレーターがインタビュアーに配役された、またしてもいわく付きの作品。アン・ライスのベストセラー小説が原作。おススメ。原題:Interview with the Vampire。
ピット君の姿が、若かりし頃のロバート・レッドフォードだ!!と話題になった映画。同名の小説が原作。監督・ナレーションはロバート・レッドフォード。美しい自然とポール(ピット君)のフライフィッシングのシーンは本当に素晴らしいです。だからポールの生きざまが「なんで!?」と口惜しいのでした。ところで、映画の酒場のシーンで、ピット君があまりにあどけなく見えて、「クスッかわいいっ」っておもったとほほママでした。うーん、キュートすぎるぅ。原題:A River Runs Through It。
教護院から戻った弟ビリーを励ますためにトレーニングに誘い、弟のランナーとしての才能を見出した兄ジョー(ブラッド・ピット)。800メートルのランナーとして優勝候補になったジョーだったが、同じレースで弟ビリーと優勝を争うことになる・・・。
親の期待を一身に受けて育った兄の苦悩と、優等生の兄の影になってヒネちゃっていた弟が、「走る」という共通の目的を持つことで本音で向き合えるようになっていくストーリー。なかなかGOODです。
高校生役も違和感無くこなしてしまったピット君のキュートでひたむきな姿はいいなぁ。うん、うん。原題:Across the tracks。
TVアンソロジー ハリウッド・アドベンチャー3つの扉(’91TV)
TV放映された30分ものの1作『KING OF THE ROAD』に主演。ビデオにはオムニバス形式で他の2作といっしょに収録されています。ピット君は、伝説のキング・オブ・ザ・ロード(レイモンド・J・バリー)に挑む「かっとびぶっとび」おにーさんを好演。褐色の髪に淡い色の瞳が超セクシー、刺青だらけのピアス男でスピード狂なビリー(ピット君)にとほほママはクラクラ。おススメの一作。黒髪のピットは素敵よーーーーー。原題:KING OF THE ROAD。
トゥルーブルース(’90TV)
原題はToo Young to Die? 養父に虐待され実母にも捨てられ14歳だか15歳だかで結婚したものの旦那にまで見捨てられた少女アマンダと、彼女をクイモノにするヒモのビリー(ピット君)。この作品はアマンダの悲劇を通して、凶悪化する少年犯罪とその背後にある社会を描き、未成年者の死刑について問題を投げかけたもの。アマンダ役の主演女優ジュリエット・ルイスがみごと!すごい!!余談ですが、ビリーがポップコーンに顔を突っ込まれるシーンはわざわざ顔じゅうポップコーンまみれの映像に差し替えてあった・・・むむむ。