とほほママおススメのゲーリー・オールドマン出演作品:レオン
- レオン 完全版(1994フランス/1996)
- レオン(1994)に未公開シーンを加えたバージョン。孤独な殺し屋レオン(ジャン・レノ)の元に隣室の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)が逃げ込んだ。マチルダの父は麻薬の売人。麻薬捜査局のスタンフィールド(ゲーリー・オールドマン)によってマチルダの家族は全員殺されてしまった。唯一生き残ったマチルダはレオンの職業が殺し屋と知り、4歳の弟の敵をとろうとスタンフィールドを殺そうとするのだった。
先に公開されたレオン(1994)に、マチルダとレオンの4週間の交流を更にふんだんに盛り込んだ作品。親子とも恋人ともとれる二人の純愛ぶりがいいですねー。「完全版」では、二人の孤独な心が寄り添っていく様子やレオン自身の過去、大人の心を持つ12歳の少女マチルダと19歳で時が止まったままのレオンという、物語の伏線を理解することができるようになっています。94年版96年版、両方見たい人はちゃんと制作順に見ましょうねー。どちらの作品もそれぞれにGOODです。殺し屋を愛した「激情のイタリア女」のマチルダ(完全版)もいいし、純粋に殺し屋を愛した「背伸びした少女」マチルダ(94年版)も捨てがたいのです。原題:LEON INTEGRAL VERSION。
- スカーレット・レター(’95)
- ナサニエル・ホーソンの名作「緋文字」の映画化。ヘスター(デミ・ムーア)とアーサー(ゲーリー・オールドマン)は愛し合っていたが、それは決して許されぬ愛だった。戒律の厳しい清教徒の町で、人妻と牧師が愛し合うなんて。ヘスターの夫(ロバート・デュパル)の乗った船が沈没し、その夜結ばれたヘスターとアーサーには娘が生まれる。姦通罪の烙印「A」の緋文字を胸につけ、常に人々からののしられ蔑まされながらも、ヘスターはアーサーへの愛を貫こうとするのだった・・・。
ところがどっこい、死んだと思っていただんなが生きて戻り、こわーい復讐の鬼になっちゃう。綿密に練り上げただんなの復讐はなかなかすごいです。魔女狩り、魔女裁判とこれまた集団心理がとっても怖い時代のお話。デミ・ムーアはめげないパワフルな女性を演じきってます。原題:The Scarlet Letter。
- フィフスエレメント(’98)
- 古代遺跡の壁文字が解読された。5000年に一度地球に危機が訪れ、火・風・土・水のエレメントを表す4つの石とその年に地球にやってくる5番目のエレメントによって地球が救われるというのだ。23世紀のニューヨーク、5000年に一度のこの年に、敵に打ち落とされた飛行物から回収した細胞をもとに再生された生命体は美しい女性(ミラ・ジョボビッチ)だった。ブルース・ウィリス扮する元軍人のタクシードライバー、コーベンが4つのエレメントを表す石と、5番目のエレメントの鍵を握るこの女性リールーとともに地球の危機を救います。『ブレードランナー』や『バックトゥーザフューチャー』シリーズの近未来世界を彷彿とさせる映像。ロマンチストなリュック・ベッソンらしいSF作品。遊び心いっぱいの映像を楽しんでね。そうそう、悪役の武器商人ゾーグを演じるのはゲーリー・オールドマン。相変わらずのキレようです。さすが。原題:THE FIFTH ELEMENT。
- レオン(’94)
- 麻薬捜査官(ゲーリー・オールドマン)に家族を殺された12歳の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)。買い物から帰ってきて偶然現場を通りがかった彼女は、とっさの機転で隣室に逃げ込んだ。隣室の住人は孤独な殺し屋レオン(ジャン・レノ)。弟の復習に燃えるマチルダは、レオンに殺しの手ほどきをたのむ・・・。
孤独な少女と孤独な男の心が共鳴しあう、切ないラブ・ストーリー。メインキャストの3人が文句なしにいい味出してて、とっても完成度の高い作品になっています。素朴な心を持つ殺し屋レオン、背伸びした少女マチルダ、ラリっちゃってても抜け目ない捜査官・・・。この映画、何回見ても感動しちゃうとってもGOODな作品です。リュック・ベッソン監督作品。原題:LEON。
- 告発(’94)
- アルカトラズ連邦刑務所でおきた脱走未遂事件。主犯にされたヘンリー・ヤング(ケビン・ベーコン)は、「法の国アメリカ」の象徴であるアルカトラズ刑務所のスケープゴートとして3年2ヶ月もの間独房に入れられ虐待されていた。ようやく独房をだされた日、彼は脱走の密告者マッッケインを殺害してしまう。ヘンリーを追い込んだ刑務所の虐待を告発する弁護士スタンフィルにクリスチャン・スレーター。優しく見えて怖い、刑務所のグレン副所長にゲーリー・オールドマン。当時のTVニュースを再現したモノクロームの映像を交え、スタンフィルの回想の形で物語りは進められます。傍聴席に居た小さな女の子、ラストでアルカトラズへ渡る船に乗るヘンリーに手を振る少女が印象に残りました。独房につながれ、髪も髭も伸び、体中に傷を負ったヘンリーの姿は、まさに磔(はりつけ)にされたキリストを思わせます。実話に基くストーリー。原題:MURDER IN THE FIRST。
- 不滅の恋 ベートーベン(’94)
- ベートーベン(ゲーリー・オールドマン)の死後、遺言状を見つけた秘書のアントン・シンドラーは、同封された一通の手紙に書かれたベートーベンの「不滅の恋人」を探し歩くことになった。はたして、ベートーベンの秘めた恋人とは誰か・・・。
岩波文庫から出ている『ベートーベンの手紙』・・・私がかつて受けた授業はこの英語版の読み解きだったので、この文庫本は私には必携のアイテムでした。懐かしい・・・。(この本は映画には直接関係ありません。ベートーベンの書簡集です。)そんなこんなで、当時を思い起こしながら、ベートーベンが聴力を失ってからの人生をフムフムと納得して見ていました。ベートーベンの恋人かと思われた伯爵夫人アンナ・マリーを演じているのは、イザベラ・ロッセリーニ。『永遠に美しく』で秘薬を出す謎の女性を演じていた女優さんかなぁ。原題:IMMORTAL BELOVED。
- トゥルーロマンス(’93)
- クリスチャン・スレーターが演じる主人公は娼婦と恋におち、彼女のために娼婦屋の元締め(ゲーリー・オールドマン)を殺してしまう。しかも持ち帰ったスーツケースにはドラッグがいっぱい。恋の逃避行はハラハラドキドキ。みせてくれます、最後まで。す・ご・い!!とほほママおススメの一品!とにかくカッコイイのです。俳優陣がみごと!!脚本クエンティン・タランティーノ。原題はTrue Romance。