ジャン・レノ
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ジャン・レノ:Jean Reno
- グレート・ブルー 完全版(1988フランス/1998)オリジナル英語バージョン
- ギリシャの海を遊び場に育ったジャック(ジャン・マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)。ガキ大将のエンゾと争いを好まないジャックはともに素潜りのライバルだった。20年後再会した彼らは、素潜りの世界選手権で記録を次々と塗り替える。海の底に魅せられた男達。記録に挑む厳しさと海への愛、互いに一目置く者同士、そこにはだれも割り入ることは出来ない。
まさに”イルカ”そのもののジャック。ジャックに恋したイルカに似た女性ジョアンナ(ロザンナ・アークェット)。「山男にゃ惚れるなよ」の歌じゃないけれど、「イルカオトコ(人魚)にゃ惚れるなよ」でございます。恋がたきが雌イルカじゃ、かないっこありません。いえ、イルカと海を愛す彼を包み込んで送り出す懐の深さでジョアンナの勝ちかな?イルカオトコで純朴な青年ジャック、無骨で豪快でかつ繊細なコルゾ、どちらもモデルとなった人物は実在するそうです。ジャン・マルク・バールのかわいい邪気の無さが「イルカ(人魚)に恋する男」ってホントに居るのかもって思わせてくれました。イルカとあんな風に交流できたらステキですね。「人魚」を愛してしまった男と女、その二人を包み込んじゃう海の青。やっぱりロマンチックなリュック・ベッソンです。美しい海と美しいイルカ達と危険に挑む男たちのロマンを堪能してね!原題(米):THE BIG BLUE:LONG VERSION。(仏):Le Gran Blue。
- レオン 完全版(1994フランス/1996)
- レオン(1994)に未公開シーンを加えたバージョン。孤独な殺し屋レオン(ジャン・レノ)の元に隣室の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)が逃げ込んだ。マチルダの父は麻薬の売人。麻薬捜査局のスタンフィールド(ゲーリー・オールドマン)によってマチルダの家族は全員殺されてしまった。唯一生き残ったマチルダはレオンの職業が殺し屋と知り、4歳の弟の敵をとろうとスタンフィールドを殺そうとするのだった。
先に公開されたレオン(1994)に、マチルダとレオンの4週間の交流を更にふんだんに盛り込んだ作品。親子とも恋人ともとれる二人の純愛ぶりがいいですねー。「完全版」では、二人の孤独な心が寄り添っていく様子やレオン自身の過去、大人の心を持つ12歳の少女マチルダと19歳で時が止まったままのレオンという、物語の伏線を理解することができるようになっています。94年版96年版、両方見たい人はちゃんと制作順に見ましょうねー。どちらの作品もそれぞれにGOODです。殺し屋を愛した「激情のイタリア女」のマチルダ(完全版)もいいし、純粋に殺し屋を愛した「背伸びした少女」マチルダ(94年版)も捨てがたいのです。原題:LEON INTEGRAL VERSION。
- サブウェイ(1984フランス)
- 金庫を見ると爆発させちゃう困った泥棒フレッド(クリストファー・ランバート)は、とある屋敷のご婦人エレナ(イザベル・アジャーニ)にひとめぼれ。エレナに招待されたパーティーで、金庫から重要書類を盗み出し追われるハメになる。逃げ込んだ地下鉄でいろいろな男たちと知り合い、バンド作りをするフレッド。彼は恋の詩を書き、メンバーを集め、演奏会までやってのけてしまった。彼の恋心は届くのか。
"do・be・do・be・・・行動することが生きる事"をキーワードに展開されるなんだか不思議な世界。冒頭のタキシード姿のランバートさま~っ、しかもかわいいボサボサ頭。お相手は美しいイザベル・アジャーニ。冒頭からかっこよくてなんだか能天気な展開にワクワクしていたら、「美しい人妻の心を盗んだ泥棒」というリュック・ベッソンらしいロマンチックな作品でございました。歌詞と場面のシンクロも楽しいです(台詞はフランス語なのになぜか歌は英語)。タキシードを見事に着崩す花売りオジサンのセンスにさすがフランス・・・と思ったとほほママでした。イザベル・アジャーニのモヒカンファッションもみどころ。ランバート様、「グレイストーク」風の野性味あふれる役もやって欲しいですぅ。お金に執着しない恋するバンドマンな泥棒・・・なんと不思議なフレッドという人物。金庫に閉じ込められたお宝を開放し、かごの鳥になってる美しい女性の心を自由にする・・・まるでルパン3世のような泥棒です。スケーターおにいさん(ジャン・ユーグ・アングラート)が若い頃のダスティン・ホフマンに似てました。ジャン・レノは謎のドラマー役。原題:SUBWAY。
- フレンチキス(’95)
- 結婚を控えていたケイト(メグ・ライアン)に青天の霹靂(へきれき)。なんとフランスに出かけていた婚約者チャーリー(ティモシー・ハットン)から「新しい恋人ができたから婚約を解消したい」と電話があったのだ。守りに入っていたケイトは立ちあがった。彼を取りもどすために、生まれて初めて飛行機に乗り、彼を追って一路フランスへ。ところがなにやらひとくせありそうなフランス人男性リュック(ケヴィン・クライン)が隣席に座って・・・。
全てに臆病だったケイトが、フランスを旅する事で新しい一面を見せてくれる。「キスは特別」だというリュックが偶然ケイトとキスをして、なんだか状況が変わっていくのも面白い。リュックに恋の指南を受けながら、元気なメグ・ライアンが魅力をいっぱいふりまいてくれるコミカルなタッチのラブ・ストーリーです。時々顔を出す刑事ジャン・レノもソフト。母国語を話すジャン・レノもいいですねー。
原題:French Kiss。
- ヴァネッサ・パラディの奥様は魔女(’97)
- 魔女モーガン(ヴァネッサ・パラディ)の息子アーサーを後継者にしようともくろむ魔王モロク(ジャン・レノ)。それを阻止するため、アーサーが1歳の誕生日を迎えるまでに、アーサーの魔力を無力化する儀式が必要になった。そのためにはアーサーと同じ誕生日の人間を代理父に迎えなくてはならない。ところがモロクによって次々と候補者達は殺されてしまう。残った代理父候補マイケルを本当に愛してしまったモーガン。モロク、モーガン、マイケルの三角関係やいかに・・・。
魔王のジャン・レノ・・・はまってますぅ。最後はでっかいお掃除洗剤のボトルに詰められてしまいましたー。うん、うん。ジャン・レノ様のコミカルな一面が見られます。原題:(仏)UN AMOUR DE SORCIERE。(米では)WITCH WAY LOVE。
- ミッション・インポシブル
- テーマ曲を聞いただけでワクワクしてしまうのは「スパイ大作戦」を見た子供の頃の印象が強いからでしょうか。だって懐かしいんだもん!この曲って独特のリズムですよね(5分の1拍子?)。本当なら絶対無理だけど出来てしまうのがミッション・インポシブルの「お約束」なので、細かい事は抜きにして楽しむといいかも。主役のトム・クルーズがつられたままパタパタしてるシーンは笑えました。ストーリーは、スパイリストのコードネームと実名のデータにまつわるもの。そう言えばスパイリストを公開したとかしないとかいう元スパイさんの「ぬれぎぬだー」というニュースがマスコミをにぎわした事があったっけ。それが原案になっているのかもしれませんね。昔なら音声テープだった指令方法が今時にアレンジされているのも感慨深いです。『レオン』のジャン・レノも出演してます。
- RONIN(’98)
- 仕えるべき主を失った「侍」が流れ者となり、金で雇われ「浪人」と呼ばれたように、冷戦終了後、国の諜報機関で働いていた工作員たちは今や職を失い、金で雇われるようになっていた。主人公サム(ロバート・デニーロ)、ヴィンセント(ジャン・レノ)ら国籍もバラバラな5人の雇われ仲間は、雇い主と名乗る女性(ナターシャ・マケルホーン)から、ある男がロシアに売り込もうとしている銀色のボックスケースを手に入れるよう指令を受ける・・・というお話。寄せ集めのRONIN達がそれぞれプロとしての役割を分担して仕事を遂行していくのはなかなか見事です。やっぱりロバート・デニーロが相変わらずのいい演技。今回ジャン・レノの表情がやわらかいのが印象的です。ヨーロッパの街の石畳で繰り広げられるカー・チェイスは圧巻でした。ハイウェイを逆送するシーンは見事に計算された車の配置です。RONINというタイトルに外国人から見た侍の美化されたイメージが垣間見えます。
- レオン(’94)
- 麻薬捜査官(ゲーリー・オールドマン)に家族を殺された12歳の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)。買い物から帰ってきて偶然現場を通りがかった彼女は、とっさの機転で隣室に逃げ込んだ。隣室の住人は孤独な殺し屋レオン(ジャン・レノ)。弟の復習に燃えるマチルダは、レオンに殺しの手ほどきをたのむ・・・。
孤独な少女と孤独な男の心が共鳴しあう、切ないラブ・ストーリー。メインキャストの3人が文句なしにいい味出してて、とっても完成度の高い作品になっています。素朴な心を持つ殺し屋レオン、背伸びした少女マチルダ、ラリっちゃってても抜け目ない捜査官・・・。この映画、何回見ても感動しちゃうとってもGOODな作品です。リュック・ベッソン監督作品。原題:LEON。
2001年4月15日