主人公ジョージー・ゲラー(ドリュー・バリモア)は新聞社シカゴサンタイムズの最年少コピーエディター。企画会議で社長から「私の高校生活」という特集で記事を書くよう命じられた。初めての記者としての仕事、しかも高校生に成りすましての取材に胸躍らせるジョージーだったのだが、彼女の高校時代の思い出は、あまりよい物ではなかった・・・。
運命の人とのキスを夢見るジョージーが、高校時代の過去を克服して、運命の人と出会います。いじめられっ子だった高校時代、それを乗り越えて優しい微笑みの素敵な女性になったジョージー、どちらもピカイチの演技です。ドリュー自身もエグゼクティブ・プロデューサーとして制作に関わっています。おススメ。高校生ドリューに声をかけてくれる地味な同級生にリーリー・ソビエフスキーが出ています。とってもカワイイー。原題:never been kissed。
エバー・アフター(’98)
王族の女性に招かれたグリム兄弟が、シンデレラの物語が実話であったと聞かされるお話。シンデレラを演じるのはドリュー・バリモア。このシンデレラは聡明で明るく活発な女性で、いきなり王子(ダグレイ・スコット)をリンゴ投げでぶんぶんやっつけてしまうあたりから「おや、このシンデレラはなんか凄いぞ。」と思わせてくれました。とにかく、身分を隠して王子に国を治めるものとしての心構えを説いちゃうし、窮地に陥っても自力で脱出しちゃうあたり、かなり男勝り。王子とシンデレラことダニエルを結ぶキューピットにレオナルド・ダビンチをもってきちゃうところも凄い。継母男爵夫人を演じるアンジェリカ・ヒューストンはとてもハマッてます。魔法もかぼちゃの馬車も使わないで、これだけ自然な流れでシンデレラストーリーが出来上がるとは驚き。ストーリーもコミカルテイストたっぷりで、笑顔になれる内容でした。やっぱりドリューは凄い!ぽっちゃりタイプのドリューが美しい貴婦人に見えてくるのだから驚きです。おススメ!Once upon a timeで始まる物語の終わりはPrince and princess lived happily ever afterね。原題もEVER AFTER。
なんだかノスタルジーを感じるミュージカルじたての作品。作家のジョー(ウッディー・アレン)はNY出身でパリに住むバツイチの作家。別れた妻スティフ(ゴールディ・ホーン)の再婚相手ボブ(アラン・アルダ)とは友人で、家族ぐるみで付き合っている。今もなおスティフを愛しているジョー。娘DJは、そんな父ジョーをなぐさめようと、美しい人妻ヴォン(ジュリア・ロバーツ)を口説くよう持ち掛けた・・・。DJの姉スカイラー(ドリュー・バリモア)とその恋人ホールディン(エドワード・ノートン)、異父姉妹レインとローラ(ナタリー・ポートマン)、仮釈放中のチャールズ・フェリー(ティム・ロス)などが登場します。青春真っ只中の恋する少女、適齢期の女性の揺れ動く心、夫婦とは、家族とは、老いと死とは・・・計算し尽くされた人生の縮図がここにある。はかなくて不確かな人生、大切だと思える相手を見つけて支えあっていけたらステキ、時に迷ったり、しくじったり、つまづいたりしながら・・・。そんなメッセージが伝わるウッディー・アレンらしい作品です。原題:Everyone says I love you。