’71年、ジャーナリストのデューク(ジョニー・デップ)と相棒の弁護士Drゴンゾー(ベニチオ・デル・トロ)は、一大オフロードレース「ミント400」の取材のため砂漠の街ラスベガスへと向かった。カバンにさまざまな「治療薬」ドラッグを詰め込んで。ジャーナリストとしてのでっかい夢を持つこの二人が、麻薬禁止のこの街でレースをほったらかしてドラッグ漬け。とんでもなくハチャメチャな行動を繰り広げる。途中で方向転換された彼らの取材の目的とは・・・。
自らの体験を元に書いたハンター・S・トンプソンの原作を『12モンキーズ』のテリー・ギリアムがみごとに映像化。デップ君の奇妙なしぐさとデル・トロのムサい演技も光っています。それにしてもデップ君の帽子の下はなんだかとっても衝撃的。「猿」は動物園送りになっちゃうし、時代の落とし子を象徴するかのような宇宙服のキューピーも気になるー。そしてなにより、パズルのように見事に組み立てられた無駄のない構成に脱帽です。さすが!!クリスティーナ・リッチ、キャメロン・ディアスもちょっぴり登場。’60年代と’70年代がアメリカにとってどういう時代だったのか、ちょっぴり勉強にもなりました。
原題:Fear AND LOATHING in LAS VEGAS。
突然、むすめを人質に取られ、ある女性を殺す事を強要されたワトソン(デップ君)。残された時間はわずか。まわりは敵だらけ。拳銃を渡され、暗殺の遂行を見張られている彼は、狙われた女性も自分も娘も救う事が出来るのか。ごく普通のお父さんが事件に巻き込まれていく様をデップ君が好演。いいなぁ、デップ君・・・普通のお父さんなんだけど、やっぱりカッコイイ!題のニック・オブ・タイムは「時の刻み目」という意味かな。時計の針が指す時刻が刻々と変わっていきます。物語の中の時間が約90分、映画自体も約90分にしあげてあるのがミソなのかもしれません。むすめリン役の子がとっても可愛いです。原題:NICK OF TIME。
ドンファン(’95)
自殺騒ぎを起こしたドンファンと名乗る若者(デップ君)が担当精神科医(マーロン・ブランド)に真実の愛について語ります。「愛」を語る情熱に、とほほママも思わず微笑んじゃう。ちょっとコミカルなテイストもあって、見た後なんだか主人公達と一緒に踊りだしたくなっちゃいました。マスクにマントのゾロ姿デップ君もいいなぁ。ドンファンの母親役には『トータル・リコール』のレイチェル・ティコティン。原題:DON JUAN DeMARCO。
本当に悪い心を持った人間を一人見つけだし、不死身の力を与える夢魔。夢魔の力を得て夢の世界を自在に操るフレディが、自分の子供を足がかりにとうとう新しい街に新たなエルム街を作るべくやってきた。恐るべき殺人鬼フレディと若者たちの戦いはどんな結末を迎えるのか・・・というお話。ホラーのようなコメディーのような映画です。デップ君の出番はわずか10秒足らず。TVの中で目玉焼きを焼いて、フライパンで殴られて消えてしまいました。寝癖のようなヘアスタイルがお茶目です。このシーンを探すためだけに借りてしまったホラー映画でした・・・。 原題:FREDDY'S DEAD THE FINAL NIGHTMARE。