法律はマナーの参考になる?

[上に] [前に] [次に]
姫月統太 [E-Mail] [HomePage] 2000/03/10(金) 15:51:53
このスレッドは ../200003/00030059.htm からの続きです。

// ------------------------------------------- //

あえてこのように単純なタイトルにさせていただきました。
この方が論点が明確になると思ったので。

この問題に対して、私の答えは「NO」です。
せいぜいが「裁判にもつれこんだら考えないといけないか」ぐらいです。
ネット上でのマナーは、法律で規定され得るとは思えません。

著作権情報センターの件ですが、
Q13 http://www.cric.or.jp/multimedia/QA/Q13.html には、
明らかに個人的見解が含まれています。
Q15 http://www.cric.or.jp/multimedia/QA/Q15.html には、
そのような内容はありませんが、それが逆に曲解を助長する可能性があると考えます。

目的を絞り込んで、本当に最低限の法律知識だけにする、という方針ならば、Q15はこれで問題ないでしょう。
しかし、実際にはQ13に代表されるように、私的意見も含まれているものが存在します。
Q15に私的意見が含まれていなくても、総合的に見て、Q15が「最低限の法律知識」を目的にしているとは考えにくいです。

私的意見を含めるのならば、全てのQ&Aに正しい(少なくとも常識的な)意見を入れてもらえればいいのですが、
意見が入ってないために曲解の可能性を作り出したり、
中には今までの経緯、現状を全く無視したような突飛な意見すらあります。
そして、この意見を根拠にしてネットの常識とする人が出る可能性は低くありません(場所が場所ですから)
これを私は良くないと考えているわけです。

では、法律がマナーの参考にならないとしたら、何が参考になるかといえば、相手への配慮であり、個人のモラルでしょう。
「リンクはトップページへお願いします」とあれば、法律云々はとりあえず無視し、相手に配慮して他ページへのリンクは控えるべきです。

相手に配慮した結果が法律に合致するのは当然として、
法律をガイドラインにしてマナーを規定するのは間違っていると考えますが、どうでしょう?

カヅサツ [E-Mail] [HomePage] 2000/03/10(金) 18:19:26
まず、「法律はマナーの参考になる?」との問いについて、
「ボクには判断できない」というのが解答であります。

というわけで、ボクが 姫月統太 様にお伺いしたいのは次の通りなので、
もしよろしければお手すきの時にでも解答いただければ幸甚です。
あえて「マナー」について棚上げした質問であることをお許し下さい。

1. 再三 Q13 問題に触れられておりますが、
このことが Q15 が問題のあるページだという根拠(の一つ)なのでしょうか? (Y/N?)
もしそうであればどうしてそう思われるのかが知りたいです。

2. Q15 の「法律解釈」(←ここ重要)は間違っている(あるいは妥当でない)
とお考えでしょうか? (Y/N?)
もしそうであれば、どこらへんが間違っているかが知りたいです。

3. Q15 はマナーを規定していると思われますでしょうか? (Y/N?)
もしそうであれば、それはどこの部分であるか知りたいです。

あるいは繰り返しの質問であるかもしれず、真に恐縮ではありますが、
ご返答いただければ有り難いです。

> 法律をガイドラインにしてマナーを規定するのは間違っていると考えますが、
> どうでしょう?

うーん、すいません、ボクには判断できません。
その問いは、ここで行うにはあまりにも大きいと思います。
# 法治国家と人間性の齟齬とか、考えなきゃいけなくなるし。

姫月統太 [E-Mail] [HomePage] 2000/03/10(金) 18:33:10
カヅサツさん>
>1. 再三 Q13 問題に触れられておりますが、
>このことが Q15 が問題のあるページだという根拠(の一つ)なのでしょうか? (Y/N?)

そういうわけではありません。
「両方とも問題のあるページ」だと考えています。
「Q13が問題だから、Q15も問題がある」のではなく、「Q15そのもの『にも』問題がある」と思うのです。

>2. Q15 の「法律解釈」(←ここ重要)は間違っている(あるいは妥当でない)
>とお考えでしょうか? (Y/N?)

解釈そのものは正しいと思います。つまり、これが「最低限の法律知識」として紹介されたなら、Q15は問題ないと考えます。
しかし、「『最低限の法律知識』という目的ではない」、ととらえられる構成をしていて、
かつ、容易に曲解され得る紹介の仕方をしているのが問題だと思うのです。

>3. Q15 はマナーを規定していると思われますでしょうか? (Y/N?)

マナーを規定しているとは思いません。
が、Q15から意図を曲解してしまい、それをネットでの常識だと思う人がいる可能性は高いと思います。
つまり、明示的ではないにしろ、間違った常識を広めてしまっていると思うのです。

カヅサツ [E-Mail] [HomePage] 2000/03/10(金) 23:07:27
姫月統太 様

ボクの身勝手な質問におつきあいくださり、
ありがとうございます。

マナーについては諸々の考えがあり、
ボクは一概に無断リンク禁止を謳うサイトへの無断リンクが
マナー違反か否かは判断できませんが、
(お願いをすげなく断ること程度にはいけすかない態度かな)
少なくとも法律上、最低限でも著作権には引っかからない(だろう)ことは、
あるいは何某かの判断の助けにはなるであろうと思います。

ボク自身は無断リンク禁止を謳うサイトへはリンクすることは基本的にありませんが
(ケンカが面倒なのと、頼まれてもしてやるもんかという稚気じみた反抗による)、
サイトの方針によっては、あるいはケンカ覚悟で行わざるを得ないことも
あるとは思います。例えばそのサイトへの抗議コンテンツであるとか。
ケースバイケースだとは思いますが、
少なくとも現行法が足を引っ張ることは少ないであろうと
言うことになろうかと思います。

世の中には法律を以て大きな判断材料にされる方も多くいて、
ボク自身、それを完全否定することはできません
(ボクだって図書券を賭けての麻雀は OK と言われれば、やりたい。
賭博が社会通念上どうあれ)。
とまれ、そういう方に対しての批判というのは、
もう、Webのお作法とか、そういう問題を超えているとは思います。

カヅサツ [E-Mail] [HomePage] 2000/03/10(金) 23:16:19
あ、誤解を招く表現。

> 少なくとも現行法が足を引っ張ることは少ないであろうと
> 言うことになろうかと思います。

もちろん内容によっては名誉毀損の罪に問われる可能性はありますね。
例えば <A HREF="〜">(検閲されそうな汚い罵倒)なヤツの HP</A>とか。

2000/03/10(金) 23:33:28
少し本題からずれるかもしれませんが、「メディアに発生する権利は、著作権だけではない」という話を。
たとえば、活字出版物には、著作権のほかに版権というのがあります。
出版社にもよりますが、刊行の段階で、執筆者と出版社間で文書での契約書を交わす場合もあれば、
長年の慣習からの暗黙の了解で済ます場合もあります。
そして、その出版契約には、「契約の両者間の合意なしに、一方的に上演、映画化などをしてはいけない」
といった条項が必ず盛り込まれています。
ネットでの公開も、当然、これに関係します。
さらに、複雑になりますが、その執筆者の作品ではあっても、
刊行された書籍の写真を、その執筆者のサイトで公開するには手続きが必要です。
表紙を描いたイラストレーターにも著作権があり、
装幀にデザイナーが関与していれば、そのデザイナーにも著作権が発生するからです。
しかも、書籍の版権は、出版社にある。

音楽CDなども、これと同じことが考えられるのではないでしょうか。
曲や演奏は、そのアーティストに著作権があっても、CDとしての版権は? 
写真を撮ったカメラマンの著作権は?
オフィシャルサイトであっても、これらすべての権利を保有しているわけではないのです。
各関係者に連絡を取った上で、「公開を許されている」場合が多いかと思います。

オフィシャルサイトで、「無断リンクは困る」といった場合、表面化で、
こういった複雑な事情も絡んでいることを考慮にいれるべきかと思います。

2000/03/10(金) 23:40:55
↑すみません。誤表記がありました。
>オフィシャルサイトで、「無断リンクは困る」といった場合、表面化で

「表面化」ではなく「水面下」です。失礼しました。

[上に] [前に] [次に]