data要素は、value属性でコンピュータが識別可能な形式の情報を与えるために使用されます。
HTML5 の関連仕様として RDFa や Microdata、microformats などの意味づけ技術も実用化されていますが、それらと組み合わせて利用されることが考えられます。また、ページに埋め込まれた JavaScript などのスクリプト言語に対する情報を与えるのにも役立つかもしれません。
例えば、日本語の混じった日時情報はコンピュータには解釈が困難ですが、value属性により規約に定められたフォーマットの日付情報を渡してやることで、コンピュータが日付を解釈しやすくしてやります。ただし、この目的であれば、<time> があるのでそちらを使用する方がよいでしょう。
この記事は <data value="2014-12-10T18:59:00+09:00">2014年12月10日 18時59分</data> に投稿されました。
下記の例では、Trace, Debug, Info, Warn, Error Fatal といった、利用者に分かりやすいメッセージレベルに対して、Lv1~Lv6 といった、コンピュータが利用しやすい(コンピュータがソートキーとして利用しやすい)値を value 属性で与えています。
<table> <tr><td><data value="Lv3">Info</data></td><td>...</td></tr> <tr><td><data value="Lv6">Fatal</data></td><td>...</td></tr> <tr><td><data value="Lv1">Trace</data></td><td>....</td></tr> <tr><td><data value="Lv4">Warn</data></td><td>...</td></tr> <tr><td><data value="Lv2">Debug</data></td><td>...</td></tr> <tr><td><data value="Lv5">Error</data></td><td>...</td></tr> </table>