はじめての海外旅行(ラスベガス編)


1999年5月23日版

1999年5月10日~5月15日にかけて、2度目の海外出張(ラスベガス)をしてきましたので、その旅行記をちょっと紹介します。「はじめての...」というタイトルは嘘になりますが、まぁ、語呂がよいのでご勘弁を。

今回の出張の概要

◆ 今回の目的はコンピュータの展示会

今回の出張の目的は「NETWORLD+INTEROP(N+I)」という、ネットワークを中心としたコンピューター関連の展示会&カンファレンスへの参加でした。日本の幕張でも開かれますが米国ラスベガスとアトランタで開かれるのが世界最大規模。

◆ 今回はツアーで参加

いくつかの会社が「N+Iツアー」など、コンピュータ関連の展示会を目的としたツアーを催しています。前回のシカゴは個人参加でしたが、今回はツアーに参加することにしました。

カジノ・カジノ・カジノ

◆ 飛行機を降りるとそこはカジノだった

成田を飛び立ち、ポートランドを経由して、ラスベガス市街に近い「マッキャラン空港」に到着。飛行機を降りたとたん、空港ロビーにスロットマシン(本物)が並んでいました。日本とは違い、ゲームコインではなく現金コインを使うタイプです。到着してすぐに金を落せということですね。さすが、カジノの街。

◆ ホテルに着くとそこはカジノだった

今回利用したホテルはモンテカルロ。ラスベガスの中ではちょっと落ち着いた感じのホテル。それでも、ホテルの1階は、やはりカジノ。スロットマシンがずらららら~っと並び、ルーレットやカードのコーナーでは大金が流れていました。

◆ 部屋にこもっていないでカジノにおいで

部屋について荷物のポーターに1ドルチップを渡します。一息つこうとしましたが、部屋にはドリンクや冷蔵庫がありません。何か飲みたければ、1階のカジノまで下りてこいということだそうです。カジノでプレイしている最中は、奇麗なお姉さんがビールなどのドリンクを無料でサービスしてくれます。お姉さんへのチップを忘れずに。

◆ まずはスロットマシンで小手調べ

一番気楽にできるのがスロットマシン。5¢、25¢、$1などの台があります。レバーを引いて回した後は自動的に止まるのでパチスロのような「目押し」は不可能。スロット台の上に車が飾ってあるのもあり、揃うと車がもらえるものもあるらしい。

◆ 最低が$5だ(ルーレット)

スロットの次に挑戦したのがルーレット。テーブルごとに最低の掛け金($5~)が決まってます。プレイヤー毎にコインの色が決まっており、人が少なそうな時(色が余っていそうな時)に、現金で$1コインや$5コインなどを買います。$5のテーブルではディーラーがルーレットを回すまでに最低$5賭けなくてはなりません。通常は$1コイン×5個所でよいけど、赤/黒や、偶数/奇数などのマスは、最低$5以上置く必要があるとのこと。

◆ 簡単なようでいろいろなルールが

他にも、ディーラーとは手渡し厳禁、必ずテーブルに置くか投げるかして渡す、ディーラーの後ろ側は立ち入り禁止、通り過ぎるだけでも怒られる、カジノの中は写真撮影厳禁、監視カメラで見張られている・・・など、いろいろなルールがあります。サンレモホテルで1時間置きに無料の日本語カジノレッスンがあるそうなので、受けてみるのもよいかも。

◆ ルーレットを回した後が本命?(ルーレット)

ディーラーがルーレットを回す前に最低$5を賭け、回した後に追加の賭けを行います。上手いディーラーは賭けの状態によって自由に番号を制御する技術をもっているので、ディーラーが制御できない、回った後の賭けが本命賭けになる...らしいです。(本当!?)

◆ やばくなると0や00をだしちゃうよん(ルーレット)

本当に、番号を制御できるものなのかと眉つばに思っていましたが、客が増えて、客の稼ぎが多くなると、なにか、やたらと、0 や 00 が出る頻度が増え始めました。0 や 00 は、偶数/奇数や赤/黒の賭けが負けになるので、ディーラーにとって有利な数字。15回のうちに 3度も 0 や 00 がでたりする。うーん、さすが。

◆ 大当たりをするとディーラーにチップを(ルーレット)

1点賭けとかで大当たりをすると、受け取ったコインの内、何枚かをディーラーにチップとして投げ渡していました。カッコイイ。

◆ だんだん、コインがお金に見えなくなってくる・・・(ルーレット)

最初の内は、$5 だから 600円くらいか・・・と思っていましたが、$50 コインや $100 コインが右、左に流れるのを見ていると、$1 コインなんかお金に見えなくなってしまう・・・$1 コイン 20枚を 30枚に増やしたところでやめればよいのに、$30くらいで換金するのは恥ずかしい・・・ってな感じで・・・結局なくなるまでやってしまう。

◆ 最低$1000!? チップに$100!?

ちょっと奥まった、もう少しレートの高いテーブルは最低の掛け金が $1000(12万円) だそうです。大当たりの時にディーラーに渡すチップも $100コインがポンポンとか・・・うーん、やっぱり、カジノは恐ろしいところです。私は、とりあえず、体験のみ・・・ということで、数十ドルだけラスベガスの観光施設に募金をして退散。

ホテルとアトラクション

◆ 巨大なホテル、無料のアトラクション

さすが観光のラスベガス。メインストリート沿いには巨大なホテルがずらりと並んでいます。しかも、ビラミッドだの、ニューヨークビル群だの、どれも、一風変わった特徴を持っており、カジノで設けた金を駆使して、無料のアトラクションを行っているところが多い。今回立ち寄ったホテルやアトラクションを南から順に紹介します。

◆ 世界4番目のピラミッドはラスベガスにあった(ルクソール)

ルクソールは大きなピラミッド型のホテル。36階建で上位階になるほど客室数が少なくなります。中は空洞、ナイルの彫像の中に、ナイルっぽく扮装したガンダムもどきがありました。頂上からほとばしる光はスペースシャトルからでも見えるらしい。世界で 4番目に大きなピラミッドらしい。

◆ コスプレして結婚式しよう(エクスカリバー)

エクスカリバーはディズニーランドのシンデレラ城を巨大にしたようなホテル。エクスカリバーとは伝説のアーサー王が持つ魔法の剣。日本で言うと、日本武尊(やまとたけるのみこと)の草薙の剣かなぁ。ホテルの中には、中世貴族の衣装であげる結婚式場もあるとのこと。

◆ ジェットコースター恐すぎるぞ(ニューヨーク・ニューヨーク)

ニューヨークのビル群をモチーフにしたホテル。自由の女神も立っています。日本で言うと東武ワールドスクェアーなのですが、それを実物大でやってしまうところがすごいですね。ビル群を囲むように走るジェットコースター($8)は、時速100kmを超えるスピードで、10年ぶりにジェットコースターに乗る自分にとっては、マジに恐かった~。

◆ 郷ひろみのマジックショー(モンテカルロ)

私が泊まったモンテカルロは高級感あふれるちょっとおとなしめのホテル。毎夜、ランス・バートンのマジックショー($40)をやっていました。ハトは出るわ、美女は消えるわ、車は消えるわ。脇役の玉投げマンもさすがで、最後にはチェーンソーとボーリングボールと蝋燭を投げまわしていました。ランス・バートンのことを、ツアーの某さんは「ラスベガスの郷ひろみ」と呼んでいました。

◆ ホテルの中で迷子続出(MGMグランド)

MGMグランドは世界最大級のホテル。巨大なポリゴンライオンの像が目印。部屋数はなんと 5000室以上。地図をもっていないと、ホテルの中で迷子になる。遊園地が併設されていますがが、土日しか空いていないらしく、入れませんでした。残念。

◆ 15分おきに火山が噴火!!(ミラージュ/ボルケーノ)

日が落ちると、ミラージュホテルの前の火山が噴火する無料アトラクションがあります。間近でみると、熱風まで感じます。15分毎に噴火するので、トレジャーアイランドの海賊ほどには混まないのがよいところ。

◆ 本当に無料でよいの!? 海賊の戦い(トレジャーアイランド)

トレジャーアイランドホテルの前で、16時から1時間半毎に、「こんなのが無料で見れていいの!?」と言いたくなるような海賊船アトラクションが行われます。中央の橋を挟んで2隻の船が大砲を打ち合い、水柱、爆風はあがるわ、人は海に飛び込むわ、船は傾くわ。本当に、す・ご・い!! かなり混むので、早めに中央の橋付近の場所を確保するのがおススメです。必見。

◆ 子連れも安心、サーカスと遊園地(サーカス・サーカス)

ホテル、サーカス・サーカスでは、11時~24時の間30分毎に行われる無料のサーカスショーを見ました。併設の室内遊園地もありましたが、こちらは時間の都合が合わず入れませんでした。残念。ボール投げなどの、安価なアーケードゲームが多く、子連れファミリーが多かったです。

◆ タワーでの夜景とビッグショットが最高!!(ストラトスフィア)

Stratosphere は成層圏の意味。ホテルと米国最高(344m)のタワーがあります。タワーから見る夜景は最高。タワーを中心に360度、完成された街明かりが続き、ツアーで一緒になった夜景マニアのN氏をとりこにしてしまいました。さらに、タワーの頂上にビッグショットとローラーコースターがあります。ビッグショットに乗りましたが、273mの位置から72kmのスピードで50m以上も打ち上げられます。降りるときも自由落下みたいで...あ~、思い出すのも恐い...。しかし、ラスベガスの夜景に落ちていくあの感触は病み付きになっちゃうかも。

◆ 同じ○○ならおどらにゃ損・損(リオ・スィート)

ホテル・リオ・スィートでは、リオのカーニバルをモチーフにした無料アトラクション(マスカレード・イン・ザ・スカイ)を見ました。目立ちたがりや希望者は、料金を払えば、中央を回るゴンドラの中でマラカスなどを持って踊りまくれるようです。うーん、おねえさん、すごいっす。

◆ スタートレックを見逃した!!(ラスベガス・ヒルトン)

ラスベガス・ヒルトンでは、去年(98年)からスタートレックのアトラクション($10)を始めたそうです。このホテルでカンファレンスが行われていたので毎日通ったのに、知らなかったので見逃してしまいました。悔しい!! ラスベガスヒルトンとフラミンゴヒルトンは場所が異なるのでご注意。

◆ 商店街アーケードが巨大スクリーンに(フリモント・エクスペリエンス)

北部にあるダウンタウンでは、商店街のアーケードいっぱいをスクリーンにした無料アトラクションを見学しました。18時から毎時。SF映画でワープしているような感触になります。映像は、いくつかのパターンがあるらしい。

オ・カ・イ・モ・ノ♪

◆ 人工の空の下で石造が笑うぞ(フォーラム・ショップス)

天井に雲と青空が投射され、古代ローマの屋外の雰囲気で、ブランド品などのショッピングを楽しむことができます。1時間で昼夜を繰り返します。中央と入り口近くの噴水では、1時間毎に石造が動き出します。入り口のアトラクションしか見ることができませんでしたが、信じられないくらいリアルに動きます。さすが特撮のアメリカ。

◆ コカコーラとm&mとクライミング(ザ・ショーケース)

MGMグランドの隣にあるザ・ショーケースでは、コカコーラやm&mグッズを買いあさることができます。チョコレート詰め合わせと、チョコレートを抱いたぬいぐるみの土産を買いました。入り口では、タンクトップのお姉ちゃんがロッククライミングの実演をやっていて、見ていると結構熱がはいります。

お食事はバッフェがお得?

◆ バッフェ・バッフェ・バッフェ

日本で言うところのバイキング。Buffet。ビュッフェではなくバッフェと発音するようです。ラスベガスは各ホテルがこぞってバッフェを経営しており、値段の割に美味しいものをたらふく食べられます。今回食べたのはモンテカルロの朝食バッフェのみだったので、次回、ラスベガスに行くことがあれば、是非夕食バッフェも試してみたい。

◆ ステーキレストランその1(RUTH'S なんとか)

アトラクション巡りで夕食を食べる暇が無かったので、深夜まで空いているレストランを探して紹介してもらったのがこのレストラン。前回のシカゴ出張でも行った店(チェーン店)だったので、2度目の RUTH'S 体験に。有名なのですね。ものすごい分厚さの赤身ヒレステーキを塩胡椒で。赤ワインと肉で$50くらい。日本でミディアムを好む人は、米国ではミディアム・レアか、レアを頼むのがよいみたい。

◆ ステーキレストランその2(ローリーズ)

ツアー参加者での夕食会に行った店。この店もシカゴにもあったな。目の前で、好きな焼き加減の肉を好きな厚さ(3段階?)に切り分けてくれます。さすが、添乗員殿ご推薦とあって、RUTH'Sのヒレ肉よりも美味しかったように思う。

◆ スピルバーグがデザインの潜水艦(ダイブ)

私らはちょっと順番を間違ったけど。火山を見て、海賊船を見て、その足でダイブというレストランに向かうのがオススメコースかな。ビールを飲みながらの魚料理は、アメリカ料理にしては美味しかったように思います。

ヘイ、タクシー

◆ はじめて、タクシーでの釣り銭要求にチャレンジ

タクシーに乗ると15~20%程度のチップを払いますが、料金と別々に払うのか、$1 札が無い時はどうすればよいのか解からない。例えば運賃とチップで $8 だとすると、$10 紙幣を出して「2 dollars back, please.」とか言えばいいらしい。さっそくチャレンジ。経験値がひとつあがりました。

◆ チップを欲しがるタクシー乗り場の係員

ホテルのタクシー乗り場では係の者が世話をしてくれます。私らがチップらしきものを持っていない(すっかり忘れていた)のを見ると、前の客にもらったチップを広げて、眺めて、揺らして、ニコニコと笑っています。「忘れてませんか~」感が強い (^_^;)

◆ タクシーの運ちゃんとコソボ紛争

こっちが英語が上手くないのを知っていても、タクシーの運ちゃんはとにかくよく話し掛けてきます。「どこから?東京?大阪?(もちろん英語で)」と聞いてくるので「広島」と答えると、原爆の話になってしまいました。私の叔母も被爆者だとかの話をすると、彼はコソボのことを語りはじめ、最後は「誰かがクリントンに爆弾を落とすべきだ!!」とか、熱く語っていました。

◆ タクシーの運ちゃんとチョップスティックス

別のタクシーの運ちゃんは空軍で北海道の千歳に住んだことがあるとのこと。天ぷらは食べたが、寿司は生の魚が恐くて食べれないと言っていました。「日本人は箸(チョップスティックス)を何歳から練習するんだ?」聞いてきたので「うちの娘は2歳からはじめて、3歳になるともう普通に使ってるよ」というと「アンビリーバボー」とか言っていました。

◆ タクシーでぼられないために

移動には何度かタクシーを使しましたが、はやり、どうも、遠回りをされているような感じがします。地図を持って、運転手に地図を持っていることを見せびらかすと、遠回りされる可能性は少なくなるそうです。

その他いろいろ

◆ ラスベガスは砂漠だぁ

飛行機から眺めるとよく解かるように、ラスベガスは砂漠の中にポツンとできた金のオアシスです。気温は高いけど空気は乾燥しているのでそれほど蒸し暑くはない。夜はちょっと気温が下がります。展示会場は何故かクーラーがガンガンに効いており、温度差は激しいですね。乾燥のせいか唇がカサカサになるので、リップクリームは必需品かも。

◆ 18・・・14・・・17・・・21・・・ビンゴ!!

ツアーでご一緒したK嬢にウケていた、エレベーターでの一幕。各階ボタンの前に立っていると、後ろから「Eighteen please(18階お願い)」と依頼。続いて左後ろから「Fourteen(14階)」、その横から「Seventeen(17階)」、その右隣から「Twenty one(21階)」、右後ろから「ビンゴ!!」の声と皆の笑い。アメリカの人達のこういう感覚は、いいなぁ。(^_^)

◆ 今度こそ電話に困らないぞ

前回のシカゴで国際電話をかけるのに一苦労だったので、今回はKDDのコーリングカード(3,000円で40分程度)を買っていきました。公衆電話からフリーダイアルにかけて、暗証番号を入力するタイプですぐに繋げることができました。これは便利。

◆ でも、外線に繋がらない!?

しかし、持っていったノートパソコンをホテルの部屋の電話からインターネットに接続しようとしたら、繋がらない。後から聞いたところでは、部屋から外線にかける場合は、クレジットカードの番号をフロントに知らせて、外線をオンに設定してもらう必要があったとのこと。再度チャレンジしようとしましたが、忙しくて海外モバイル初体験はなりませんでした。次回チャレンジ。

◆ 最後の飛行機からの眺めも最高

最後の日は徹夜で飲んでいたので眠かったのですが、ラスベガスを飛び立つ飛行機の中から眠い目を擦りながら見た景色が最高でした。ただっぴろい空港の滑走路、地図通りに並ぶホテル群、それを取り囲む住宅街、それを取り囲む砂漠、それを取り囲む殺伐とした山々。とても日本では見ることの出来ない数分間の実像。よかったです。

最後に・・・

◆ ちゃんと仕事もしてきました

このページを会社の上司が読むと...「何しに行ったの?」と怒られてしまいそうですね (^_^;) いちおう、10:00~17:30(最終日は~16:00)までは展示会とカンファレンスに皆勤賞で出席し、6つのカンファレンス、数十のブースをまわり、つたない英語ながら各ブースの説明員から情報を収集し、ちゃんとレポートも書いたし、業務に関係のある技術標準の動向を探ったということで、遊びにだけ行っていたのではないということを力説しておきますね。ただ、それらはこの場で紹介してもつまらないもんね。

◆ 最後に・・・

今回はツアーでの参加ということで、同じツアーに参加された方々と一緒に遊びまわり、美味しいものを食べ、酒を飲み、本当に楽しかったです。いや、まだ、メーリングリストで余韻に浸っているので「楽しんでいます」の進行形ですね。また、この時期に出張に行かせていただいた、会社の面々方々にも、重ねてお礼申し上げます。(仕事の方のレポートは、会社内の個人ホームページに載せてあります。)