ロバート・デニーロ

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とほほママおススメのロバート・デニーロ出演作品:俺達は天使じゃない、レナードの朝
アナライズ・ミー(’99)
ニューヨークマフィアのボス、ヴィッティ(ロバート・デニーロ)は突然の胸の痛みを訴えて病院で検査を受けるが、診断はストレス。そういえば、宿敵シンドーネの手下に襲われて親友ドミニクを失って以来、なんだか気弱になって涙もろくなる始末。こんなことでは2週間後のボスの集会までに自分も消されてしまう。彼は精神分析医ベン(ビル・クリスタル)の元に押しかけ、病気を治して欲しいと迫った・・・。
医師ベンを自分のペースに巻き込んじゃうマフィアのボスのヴィッティ。否応無しにベンを引っ張りまわし、勝手に「名医だ」「恩人だ」と思い込んじゃうまっすぐさや、大人げなくぼろぼろ泣いちゃうシーンはなんだかコミカルで笑えます。さすがデニーロ。メリル・リンチ保険の親子のCMを見ておいおい泣いちゃうヴィッティ(デニーロ)はそうとうインパクトありました。原題:ANALYZE THIS。
RONIN(’98)
仕えるべき主を失った「侍」が流れ者となり、金で雇われ「浪人」と呼ばれたように、冷戦終了後、国の諜報機関で働いていた工作員たちは今や職を失い、金で雇われるようになっていた。主人公サム(ロバート・デニーロ)、ヴィンセント(ジャン・レノ)ら国籍もバラバラな5人の雇われ仲間は、雇い主と名乗る女性(ナターシャ・マケルホーン)から、ある男がロシアに売り込もうとしている銀色のボックスケースを手に入れるよう指令を受ける・・・というお話。寄せ集めのRONIN達がそれぞれプロとしての役割を分担して仕事を遂行していくのはなかなか見事です。やっぱりロバート・デニーロが相変わらずのいい演技。今回ジャン・レノの表情がやわらかいのが印象的です。ヨーロッパの街の石畳で繰り広げられるカー・チェイスは圧巻でした。ハイウェイを逆送するシーンは見事に計算された車の配置です。RONINというタイトルに外国人から見た侍の美化されたイメージが垣間見えます。
カジノ(’95)
徹底的な調査によって賭けをはずさない凄腕のエース(ロバート・デニーロ)はボス達から絶大の信頼を得て、ラスベガスのカジノの経営をまかされることとなった。店は順調にいっていたのだが、幼馴染のニッキー(ジョー・ペシ)がラスベガスにやってきて荒稼ぎ、次第に無法の限りを尽くすようになる・・・。
エースの恋女房ジンジャーにシャロン・ストーン。愛をお金で買えなかったエースと、お金が全てだったジンジャーのすれ違いも悲しい。今やテーマパークと化したラスベガスだけれど、その砂漠にはとんでもないものが埋まっているのかもね・・・と思ったらなんだか怖いゾ。
フランケンシュタインMARY SHELLEY'S FRANKENSTEIN(’94) とほほママおススメ
原題:MARY SHELLEY'S FRANKENSTEIN。ケネス・ブラナー監督、フランシス・フォード・コッポラ製作。
探検家ロバート・ウォルトン(アイダン・クイン)は北極点を目指す航海の途中、氷の海に閉じ込められ、一人の男と出会う。その男はビクトリー・フランケンシュタイン(ケネス・ブラナー)と名乗った。北極探検の極限の中、暴動が起きる寸前の船の中、更に北を目指そうとするウォルトンに、ビクターは自分の探求心が生んだ恐ろしい出来事について語り始めた。
あまりに有名な怪奇古典「フランケンシュタイン」を、原作に忠実に再現した映画がこの作品。この小説を書いたメアリー・シェリーは当時17歳というのだから驚きです。ビクトリー・フランケンシュタインが作り出した怪物を演じるのはロバート・デニーロ。ビクトリーの恋人エリザベスにはヘレナ・ボナム・カーター。デニーロ演じるモンスターは、普通の人間と同じ心を持ったクリーチャーとして描かれています。原作はこんなお話だったんだぁ、と感心しました。エリザベスを演じるヘレナ・ボナム・カーターの表情に、なんとなくシザーハンズのデップ君が重なっちゃうのは私だけでしょうか。だって雰囲気似てるんだもん。
レナードの朝(’90) とほほママおススメ
嗜眠性脳炎でじっとしたまま動かず時が止まったまま大人になったレナード(ロバート・デニーロ)。ある新薬を使う事でその症状が改善され、患者は時間を取り戻したが・・・。束の間の「春」のような覚醒の時を過ごしたレナードと医師(ロビン・ウィリアムズ)の交流が感動を呼びます。実話に基くお話。とてもいい映画です。おススメ。原題:AWAKENING。
未来世紀ブラジル(’85)
情報が全て管理される世界。季節はクリスマスの頃か?端末で情報を出し入れしているはずなのに、なぜだかペーパー社会で書類と手続きと役人への付け届けがすべてを支配している。まさに時間と紙とお金の無駄遣い。舞い落ちる書類の姿はいつか見たティッシュのCMのよう。機械の故障でTVに流される唯一の映画は『カサブランカ』。流行の曲はラテン音楽「ブラジル」。情報管理局の人間はみんななぜだかダブルのスーツ。レトロと近未来風の混在するなんともいえぬ雰囲気。豊かな物質社会も情報管理による秩序も、実態は全てまやかし。人情や風情やロマンチシズムなんて微塵も無い。囲いの外には荒涼とした大地が広がる。主人公(ジョナサン・プライス)は本能的に自由と人間味を求めた『カサブランカ』のハンフリーボガードだったのか。とほほママは、物語の隠れたヒーロー、反政府活動家ハリーこと暖房修理技術者のタトル(ロバート・デニーロ)のキャラクターがとっても好き。ちょっとカルトな作品かもしれない。原題:BRAZIL。